箱庭にでたら 息が白くかたちになって
こんなにどしゃぶりなのに
明日でもいいのに
手が冷たいから
毛糸の手袋して
レインハットに
長靴に
レインコートを着て
郵便局へまっすぐ行けばいいのに
寄り道
雨の足跡も 輪っかがいっぱい重なって
せせらぎの音より
雨音が 傘に弾んで
水の流れに負けないどっしり重たい椿のように
なりたいと思っても
まだ人生の修行がたりないみたいで。。。。
役目を終えた椿の花
枝から落ちる瞬間に 心を動かせた朝吉
それは今東光氏がページの中に描いた朝吉だけ
椿の花
地面に落下したあとも
花に心を動かすひとの
心の舞台で
ひっそり活躍して
心の舞台に立つまでの
経過をあれこれ想像したり
手をとり足をとり
10代のころから
ステージ観賞方法を教えられて
はやくも50年近くの歳月が
思い重い平行線で
たどってきた道のりだから
いっぱい想像する力は鍛えられて
起こってる現状に
もっと 想像する力を !!
なんて
ひとりごとしながら
歩道をてくてくして
郵便局へ
桜の蕾をパチリするのに
手袋をとったままだったから
ATMにたどり着いたときは
手が悴んで
夏になったら届くチケット
手が悴んだことなど思い出す?
それとも心が悴む?