きょうは122回
神戸で大晦日を過ごすはずだった祐二さんだったけど
京都で年を越すことになったふたり
年越しそばを食べながら
除夜の鐘の響きに
神戸に思いを馳せる祐二さん
神戸港の汽笛が聴こえる祐二さん
除夜の鐘は
人間の内側にある煩悩を除いてくれると
長い睫毛の祐二さん
祐二さんには聴こえる汽笛の響き
神戸の汽笛を聴いたことがないたきさんには聴こえず
祐二さんと同じ気持ちはなれず
窓の外には雪が舞う大晦日
たきさんの気持ちは
祐二さんより椿屋に向いて
祐二さんの心もさめていったのかしら