小沢昭一さんのこと もうひとつ
ザ・タイガースのJulieと 最初に映画で共演してから 30数年経って
昭和55年 Julieのコンサート
Julie Rock'n Tour'80 Kenji Sawada with always
渋谷公会堂で買い求めたツアーパンフレットに
小沢昭一さんが
ソロで活躍している沢田研二へメッセージをよせてくれている
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前略 沢田研二様
私、あなたの支持者のひとりです。
あなたの表現― つまり芸を、つよく支持しています。
ピカピカ キンキラキンのコスチューム。
度はずれてコエテイル身振り動作。
酔いしれたよう様な、いや、殆んど痴呆症に近いともいえる表情。
そして、時に、素っ裸になって見せたりする攻撃力。
あなたほどの歌唱力のある歌手ならば、
普通の格好で、ただ歌っていたって十分通用するのに
敢えて日常性を激しく超越しようとしている姿に、心から敬意を表します。
その姿勢は、まさし芸能の本質をとらえているからです。
歌舞伎の創始者といわれる出雲の阿国の舞台姿は、貴方の姿です。
いま、日本の歌舞伎には、ほとんどもうカブキ者の生命は失われてしまいました。
そんな時、日本の芸能者の本流を守っているのは、
実は、あなたであると私は思っています。
あなたにものすごい人気が集中しているのも、そのために他なりません。
しかも、いつかお目にかかった時の、〝地″のあなたが、ひかえめで、
理性的で、物静かな紳士であることに、私はさらに驚嘆いたしました。
あなたの表現は、深いタクラミの中から生まれている。
そして、そのタクラミを、タクラミと見せないあなたの豊かな芸能的資質。
脱帽する以外に言葉がありません。
どうか、一層の御健闘を!
------------------沢田研二全国縦断コンサート パンフレット ステーションより
この時期から30数年経って
あのときみたいなキンキラの衣装じゃないけれど
64歳の沢田研二
まだまだ 私のココロを魅了し続けているから沢田研二鑑賞続行で
Julieがステージで歌っていないときには
あれやこれやの楽しみも増えて
跳んだり跳ねたり宙を舞ったりする歌舞伎役者を鑑賞する自分もいて
ラジオでよく聞いていて、その人柄と芸の広さに親しみを感じ(本当の芸能人!!)と、思ってました…
Julieの事をこんなふうに思って頂いて感激です
どうして40年以上も同じ人のファンでいられるのか…と、友に疑問に思われます…このメッセージの中に答えがありそうです…
小沢昭一さん、軽妙な語りの中に いろんなことがいっぱい凝縮されている方でした。
>(本当の芸能人!!)と、思ってました…
今 テレビに出ているひとたちの中に芸能的資質を持ったひとを捜すの難しい番組が多い昨今・・・・
>このメッセージの中に答えがありそうです…
好きなことをやめられない理由を考えたこともないですが、Julie以外に このメッセージにあてはまるひとが表れていないってことではないのかしらね。