Julieの靴が弾まないとき
ゆったりなメロディーの中で
歌うJulie
黄昏の淡い風景
なだらかな丘のカーブにさえ
Julieの指先は
誰かの姿を思い描き
知らない街で
雨に 濡れたら
誰かの素肌が 矢のように
恋しくなって
そんなときのJulie
自分の肩を
おもいっきり抱きしめて
そのつづき
濡れたシャツの胸元
ぎゅっとする指先
あっちへ
そっちへの
♪おまえがパラダイス~
の
指先よりも
激しく
燃えていた指先だったかしら
持って生まれた
その歌声と
その身体と
その指先で
恋しくて
切なくて
どうしようもなくて
そんなことを感じさせてくれるJulie
距離が
離れているおかげさまで
そんなお姿に
ずいぶんと
胸の鼓動がたかなっちゃったから
翌日に
金色の表紙を開けたくなったのかしらね