次の作品に移る前に、ひと休みです。
何を書こうかと思い、決まる迄の間のその場汚し、お茶を濁すというような事になりそうですが、最近していた事を書こうかと思います。私が何をしていたかというと、家の過去帳の整理です。家は未だ過去帳がきちんと記入されていない家なんです。親戚の方が来ると、ハッキリと呆れられます(笑い)。親戚なだけにきつい事は言われませんが、未だ親が家にいた頃には私は親の陰に隠れ、その雰囲気をしみじみと感じ取っていました。
さて、菩提寺で書いて頂いたらしい資料を見ると、2枚の紙が有ります。1枚には何代目、何代目と戒名に数字が打ってあります。その数字で行くと、亡くなった父は8代目に当たるようです。そうすると、私が跡を継ぐと私で9代目という事になるのでしょう。日本人としては余り好まれない数字の代目です。私に伴侶がいれば、その人が継ぐべき代目だったかもしれません。
ここで、私の幼い頃の記憶では、この父の代目の数字はもっと大きかったので、ちょっとこの点を不思議に思いました。その代目は14代か19代目くらいという話でした。予想より10代程少なく、年数にすると200年程少なくなる計算です。それで改めて自身で調べてみると、家にある資料ではやはり父が8代くらい、家の元祖から年数にして200年程経過しているもようです。家系が10何代か続くと、優に300~400年くらいの年数が必要になりそうです。家の古い墓石に掘られていた元号からみても、江戸後期が元祖のようですから、今家にある資料が年数的にも正しいようです。
元々のこの私の疑問の起因は、誰かの葬儀や法事の時に親戚が家に一同に集い、仏壇前でこの家の祖先について話し合っていた時に遡ります。記憶では家で2回ほど、親戚宅で1回ほど、大人達が紙を見て話し合っていた場面を私は覚えています。その時の大人達の話の端々も私は覚えていたので、今回資料を纏める上でも大いに参考になりました。
例えば、初代が両貰いだとか、婿取りだとか、女性が多い家系だとか、途中で同じ家の者同士で結婚しているとか、循環家系だとか、…そんな話です。これ等については、私は未だ考察する余地があります。はっきりそうだとは確定できないでいる部分が有ります。が、養子縁組が何回かあった事は確かのようです。元々の先祖の血筋が途絶えているかもしれませんし、どこかで綿々と繋がっているのかもしれません。その点私の方では確実に調べようが無く、こういった文字通りの過去の記録は、やはりそれぞれの菩提寺に残る書付などが参考資料となるのでしょう。が、私の方では、そこ迄拘りを持ち、確定して調査する必要は無いように考えています。単に、家の過去帳(法名綴り)を完成させてしまおうというのが目的です。
そこで、年末から今年に入る頃に思い立ち、実際に着手する迄に1月ほどを要して、漸くそろそろ纏まって来たかなという段階にいます。まだまだですね。