1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 結婚は人生に墓場、の本来の意味は、墓場は永眠の場所、つまり、結婚とは安息の地を頂いたという事。

2024-01-24 06:14:38 | 法話

【1月25日投稿分】


読者の女性が「住職さん、実は、古くからの友人が、昨年の12月に4度目の結婚を。過去3度は、ほぼ同じ理由で離婚を。自己反省がないから、相手が代わっても、また、同じ状況を作り出してしまって。何度注意してもあかん。この度も既に、そんな状況になってるみたいで。結婚式の度に祝儀を払うこっちの身にも慣れ、ってんだよ。政界のパーティーかい。政界のパーティーでさえ、自粛しようとしてるぞ。1度や2度ならともかく、3度も、4度も。1年以内の離婚の場合、離婚式を開いて祝儀を返還する、というのはどう思いますか、住職さん、この案は。こんな事を言うと『そんなに祝儀を払いたくないなら、出席しなきゃいいじゃないか』と言ってくる人が、特にSNS の中では。出席するは『今度こそ幸せになってくれ』という思いからだっちゅうの。『人の気持ちを何も知らん外野は、すっこんどれ』と言いたくなる。『どこにもこのイライラを向けるところがないから、この住職さんに愚痴を聞いてもらってるだけじゃ』と。すいません、興奮してしまった」と。


この読者の女性に拙僧「えろう、荒れてるね。余程、その友人が心配(好き)なんだね。因みに『離婚式』って、ほんとにあるみたいだよ。さて、拙僧の受けた結婚、離婚の相談範疇では、バツ1、バツ2、バツ3と繰り返す人達は、男女問わず、離婚後に相手の悪口ばかりを言っている印象が強いかな。喧嘩は両成敗だもんね。6対4、7対3、8対2の割合はあっても、全面的に相手が悪いという事はないもんね。まあ、離婚の原因は男性側にある事が多いが、女性においても、お金遣いが荒いとか、食事は即席物か外食ばかりとか、掃除はしないとか、子育ては主人任せで遊んでばかりとか、おまけに不倫なるものも。男性も同様に、家庭の仕事を担う責任があるとはいえ『こりゃ、酷いわ』と思うケースは少なからずあったよね。そんな場合は離婚の時『子供達は、母親を選ばず、父親について行く』となるケースが多いかな。何にせよ『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』ですわな」「私の友人の場合も離婚後、子供(女児)は、父親の方を選択しました」と。


加えて拙僧、この読者女性に「あなたの友人に伝えといてもらえませんか。『人というは皆、大なり小なり、自分の都合で是非の判断をするもの。つまり、自分にとって都合が良いか、悪いかが、善悪の基準。そうなれば、人間関係に割り切れる物など殆どない。その割り切れない物を無理矢理割り切って、わが心と折り合いを付けていくが、人間関係にて。時折、信仰とは何ですか、と聞かれる事が。対し拙僧、鶯(うぐいす)が鳴かずとも、陽気、開花、虫の動き、などで春の訪れは容易に知る事が出来る。が、そこに鶯が鳴いてくれたら、春に彩りを添えてくれる。この鶯の鳴き声こそが、信仰の役目にて。人間関係も、これに同じですよ』と。『その坊主が言わんとしている意味がわからん』とその友人がもし言わっしゃたら『人は教えられても身に付かん。人は気付かにゃ身に付かん』とその坊主が言ってたと、あなたからその友人に言ってあげて下さい」と、この読者の女性に。因みに、拙僧の結婚観は「天から貰った最高のプレゼントは、わが女房殿」かな。女房殿に出会えた、これ程のラッキーはなかった。女房殿は何でも話せる大親友にて。大親友なら、当然、大事にするでしょ。


【余談】

檀家の60代男性が「住職さん、ちょっと前の事だが、とんでもない夢を見たんだ。死んで35日目に、閻魔大王と対面した。その隣になんと女房が立っていて、閻魔と2人して、不吉な笑みを私に向けてくるんだ。どうも、私の悪行を閻魔に垂れ込んだみたいで。閻魔から『こっちへ来い』と、手招きされたところで目が覚めた。横で寝ている女房を見ると、偶然とは思うが、口元が笑ってる様に見えた。背筋が凍ったよ」と。


更に、その檀家の男性が「身に覚えがあるから、尚の事、この夢は怖かったよな。ところが、この夢の話には、続きがあるんだよ、住職。実は、その夢を見た同じ日に、家内(妻)が『昨夜さ、見た夢だけど、凄いストレス解消になったんだ』と、えらく清々しい顔で。恐る恐る『どんな夢だったの』と尋ねてみると、私と殆ど変わらない夢を。偶々同じ夜に、お互いの心に潜んでいた事が偶然、お互いの夢(潜在意識)の中に出てきたんでしょうね。どうしよう、住職」と真剣な顔で。思わず吹き出しそうになったが、拙僧も真剣な顔で「どうしよう、住職、じゃないでしょ。身に覚えがあるんなら、これから改善していく以外、ないでしょ。閻魔と奥さんがタッグを組む前に」と。


投稿写真は、わが寺の閻魔大王。尚、独自のグループ「出会いは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」を持っています。過去の法話は、ここでご覧くださいませ。

次回の投稿法話は、2月1日になります。






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