1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 女性側から男性側に対する言い分も、女性側から男性側に対する言い分も、平等と公平は、根本的に違うもの。

2024-04-18 15:27:09 | 法話

【4月20日投稿分】出来る事は、出来る時にする。「後で、後で」に、した試しなし。


拙僧の読者で若い女性が「伊藤沙莉さん主演の朝ドラ『寅に翼』を、住職さんは見てますか」と。「朝ドラは、毎作見てますよ。この度の『女性で初めて弁護士になった話』は、結構面白いですよね。いつの世でも、少数意見側の勇気ある行動が、開かずの扉を開いていくんですもんね。講義を開いた大学は、明治大学だってね。頭の柔らかい大学だったんですね。 明治大学出身といえば、俳優では、高倉健さん、松重豊さん、向井理さん、北川景子さんなど。お笑いでは、北野武さん、江戸・はるみさん、柴田理恵さんなど。作詞家の阿久悠さんもそうでしたね」と。「結構有名な人達が出ておられるんですね。ところで、この前の火曜日、水曜日の『寅に翼』の回を見ましたか、住職さんは」と。


対し拙僧「女子学生が大学内で裁判劇をしてたら、男子学生が観客席から野次を飛ばしてきた回でしょ」と。「昔の事(昭和7年頃)だから仕方ないとは思いますが、もう、ムカついて、ムカついて。いつまで、あんな露骨に女性蔑視の時代が、続いてたんですかね」と。「そうだね、拙僧は今年で62歳になるが、女性陣が声をあげ始めてから、徐々に徐々に改善され始めてはいたが、現在でも一定数(男社会重視の人達)は残っているみたいだね。でも、弱い立場の人間を攻め立てる様な者は、案外に力のない者が多い様な気がするけどね。その最たるものが、亭主関白といわれる男性達かな」と。


続けて拙僧「時折、法話の中で書いておりますが、明治生まれの拙僧の爺様(気性も顔もハマコー(浜田幸一)さんに極似)は、第二次世界大戦中に満州に渡り、数多の社員(中国の人も含)を雇って土建(土木)業を。戦後、日本(北九州)に戻ってからは起業し、鉄鋼業(社員30人程の小さな会社)を。そりゃ、激しい、厳しい爺様でしたが、買い物など夫婦で行動する時、婆様に荷物を持たせている姿を、1度も見た事がないですもんね。爺様曰く『頭の高い者に、力のある者などおらん。弱い犬ほど、よく吠えるもんだ。弱いからこそ、強がって威嚇してくる。本当に力のある者は、弱い人間を支えとる』と。そう考えると、いつの時代にも両方(女性蔑視する者、しない者)いたんだろうね」と。


更に拙僧、この読者女性に「人をやたらめったら攻め立てる人間がいるでしょ。昨今はSNS が普及してるから、それが明から様に目に入ってくる様になったが。以前の話ですが、その様な著名人がいて、攻めてる時はやたらに強いんだが、ある時、攻め立てられる立場になった時、何とその人、泣いたですもんね。それを『情けない』と言ってる訳ではないですよ。あの松ちゃん(松本人志さん)も以前『自分のエゴサーチはしない。悪口を言われたら落ち込むから』と言われてた。叩かれて落ち込まない人なんぞ、そう滅多にいるものではないですもんな。基本、人間は叩かれ弱いもの。だからこそ、人を攻めちゃ、あかんよね。だけど、朝ドラで女性蔑視した男子学生さん達、演技が上手だったと思わないかい。憎まれ者の役は、役であっても、嫌なもんだよね」「私、この男子学生役の人達を、役でやってんのに憎らしいと思ってたわ。いけない投影ですよね」と、この読者女性が。


最後に拙僧、この読者女性に「この話は余談なんだけど、わが寺の檀家さんで定年後までは、かなりの亭主関白だった人がおらっしゃってね。その人は奥様を10年程前に肺癌で失い、5年前には息子さんを突然死(行年50歳)で。当年82歳になるその人の家に拙僧、毎月仏壇参りに伺っておりますが、その人も今、大腸癌と格闘中(手術は成功)でして。ある日、仏壇参りの後に『1人暮らしは、不自由じゃないですか』と尋ねると『息子がいてくれた時には、買い物に連れて行ってくれていたんだが。木曜日には娘が福岡から来てくれて、1週間分の買い物を。不足分が出た時には、自転車で5分ほど走った所にスーパーが』『料理はご自分で作られてるの』『いや、息子が旅立ってからは、娘がワタミ(和民の宅食配達)さんと契約してくれて、毎日そこから、2食が家に。米と味噌汁だけは、自分で作っていますが』と。そう話された後に、暫くして『いなくなって(妻、息子)初めて、この2人がいたからこそ、自分の生活が成り立っていたんだな、と。随分と長い間、横柄な態度をとってきましたよね』と、亭主関白時代を猛省する言葉を度々拙僧に」と。


続けてこの女性に「ワタミ(和民)といえばね、今でも洋裁(仕立て直し)で生計を立てている90歳超えの檀家の婆様がおられるんだが、インドネシアで40年以上、看護師をしている娘さんが、母親(90歳超え婆様)の為に、ワタミに宅食の依頼を。そのワタミ(和民)から婆様の生存確認の知らせが、インドネシアまで毎回届くって」「へえ、そんなサービスがあるんですか。1人暮らしのご老人には、何とも有難い話ですよね」と。


対し、拙僧「ところが、ところが、この国ではこんな話も。2010年7月29日に、東京都足立区に住む1899年生まれの111歳男性の白骨死体が見つかったのを機に、実際の生死確認が取れなくなっている人が、多数存在している事が判明したんだと。その中には年金給付の不正受給や死体遺棄などの問題も発覚したんだって。2010年の厚生労働省サンプル調査で、85歳以上の年金受給者の内、約3%に不正受給の疑いがあったと。凄いのになったら、江戸時代生まれの150歳という人もいると(事例は多数、他はググってみてください)。安否確認を家族が拒否をしたら、行政は為す術がないが、現状なんだって。拙僧の周囲においては、10年前に初めて某病院の看護師さん達から、病院で他界した親の遺体の受け取りを『要らん』と言って拒否する子供がいる、と聞いてはいたが、昨年の9月に福岡県、佐賀県内の全ての病院、老人ホームに、テレビ放映による法話をさせてもらったのですが、それを担当してくれた人達の中に、10年前のその看護師さんがおられて『あれから、どうなりましたか』と尋ねると『病院での親の遺体の置き捨ては、あの頃(10年前)の比じゃありません』という回答が。いやはや、ですばい」と。


更に、この女性に「令和4年度の児童相談所による児童虐待相談件数は、この国は約22万件もあるげな。令和3年度より約1万1千件増加し、過去最高だったと。妻の妹が住むロンドン(在住25年)では、3歳の子供と一緒に風呂に入っていると、性的暴行を疑われて、近所から警察に通報されるとの事。拙僧妻の妹も1度、家の中に警察が容赦なしにドカドカ乗り込んできたが、妹が日本人と知って、引いていったと。日本の習慣を周知しているんだろうね。日本も『ここまで(英国の様に)しろ』とは言いませんが、行政にもある程度の権限を与える事も、必要な時代に入ってきた様な気がしますよね」と、この女性に。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、4月25日になります。






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