【11月29日投稿分】
今日(約10年間)までに、SNS に投稿させて頂いた法話は、約3000話程になっておりますが、以下のもの(投稿 1、2、3、)は以前、X(元Twitter)のみに投稿させてもらった法話です。さて、今年も早いもので、残り1ヶ月に。拙僧は毎年、初詣には行かず、必ず12月に縁深き神社、仏閣へ御礼参りに。この事を法話で投稿すると、過去に何度か、太宰府天満宮で見知らぬ人(恐らく、拙僧の法話読者)から「本当に年末に来られてたんですね」と声を掛けられた事が。思えば、初日の出に赴き、1年の幸せを願う人は、沢山おらっしゃるが『あなた(太陽)が1年間昇ってくれたお陰で、命を保つ事が出来ました』と大晦日、納めの日の入りに、西の空に向かって手を合わせる人が、どのくらいおられるやら。「今ここに、命があるに、何不足」を思えば、全ては御礼報謝からの始まりにて。
【投稿1】
檀家若者が「人間が『歳をとったな』と感じる時って、どんな時ですか」と。「人間も歳を取ると子供に戻る、というだろ。子供って、我慢が出来ず、思った事をすぐ口に出すだろ。そうなった時かな」「そうだとすると、私の曾祖母ちゃんは、まだ、歳をとってないという事か」「何歳だい」「92歳になります」「そりゃ、素晴らしいなぁ」と。
この檀家若者が「歳を取らない秘訣って、何かあるか」と。「人間は、知っている事よりも、知らない事の方が、圧倒的に多いだろ。その知らない事に対して、積極的に知ろうとする姿勢かな。これもまた、子供に戻るという事。要するに、好奇心を持つ事が、歳を取らない秘訣かな。常に家族だけで生活する人は、人の顔が覚えられないそうだよ」と。
【投稿2】
他宗のご住職が「住職(拙僧の事)よ。コロナ前からそうだが『親の葬式は、自分の好きな人だけを呼ぶ』という子供が増えてな。親に関係する人達を呼ばんと。そうする理由は『気を使いたくないから』と。誰の為の葬式なんだ。故人に世話になったは、家族だけじゃないのにな。葬儀は、故人への御礼報謝なのに。全くもって、本末転倒だわ」と。
更に、このご住職が「住職(拙僧の事)は、孤独死というをどう定義付けしてますか」と。「独居暮らしで、死後に発見されるが、孤独死であるには間違いないが、家族、親族が何人おろうと、誰1人も故人の死に興味を示さない葬式もまた、孤独死でしょうな」「そんな葬式をした事はありますか」と問われ「数は少ないが、ありますよ」と。
【投稿3】
読者女性が「住職さん。番組『ホンマでっか』で『結婚する前に、結婚したいと思う男性のご両親に会え。母親が父親から、どういう扱いをされているかを見よ。将来の自分がそこに見て取れる』と。これって、ほんとにそうですか」と。「拙僧が見てきた数多の家族から物申すと、残念ながら、確率は高いかな。勿論、例外もありますよ」と。
この女性に拙僧「結婚相手の選択方法を若い人達に問われた時は『女性は男性の父親を、男性は女性の母親を、参考に』と。親が作った家庭環境で、その親が育てる。親に似た子供が育つ確率が高くなるは、当然のこと。子供の頃は父親、母親を批判してたに、いつの間にか同じ様な人間に。環境というは、怖いよ。自然と身に付いてる」と。
【投稿4】
若い母親が「住職さん、子供を育てるに、気を付ける事は」と。「短所も、長所も、癖も、この世で生きていく為に、天が私に与えくださった物にて。短所を抑え付けたら、長所までも萎む。親が『この子の短所はこれ』と決め付けているものは、本当にこの子の短所なのかな。親は自身の主観を、常に見つめ直していく必要があると思うよ」と。
幼稚園や学校の先生に、理不尽に文句を吐き出す、モンスターペアレンツ。子供が成人、就職し、結婚した後までも、子供の上をグルグルと付き纏う、ヘリコプターペアレント。虐待、誹謗中傷、子供の会社まで乗り込み、子供の給料を親の通帳に振り込め、と会社に迫る、毒親。親はどこまで進化するのかな。この親を育てた親は、誰よ。
【投稿5】
妻の妹が先々月、3週間程、日本(わが寺)に滞在。その時、幼児虐待の話に。妹曰く「英国では、5歳児と親が一緒に入浴すると、近所から通報(性犯罪)され、警察が介入。両親共に親の自覚(毒親)なくば、国が介入し施設で保護だよ」と。「拙僧周囲でも昨今『子供は親を選ぶ事は出来ん』の類の相談が多い。大人になってない人間が、親に」と。
読者若夫婦が「少し早いですが『七五三詣で』は、大事なものですか」と。「そうだね。子供を『授かり物』と考えるなら『3歳まで、5歳まで、7歳まで、この様に育てました』と神に報告に行くが『七五三詣で』にて。そのお披露目の最後が成人式にて。そこで『この親に預けて正解だったのかな』と、神さんに思われん様にせにゃ、ですね」と。
【最後に】
拙僧も『出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝』というグループを持っておりますので、過去の法話を読む事が出来ます。また、Instagramでも『tentokuz-kongouji山本英照』、facebookでも『山本英照』、X(元Twitter)でも『天徳山金剛寺』、また、生声法話のSpoon (@kongouji 093、天徳山金剛寺)で検索して頂きますれば、同じく過去の法話を読む(聞く)事が出来ます。そちらの方にもどうぞ、お越しくださいませ。
次回の投稿法話は、12月 1日になります。投稿写真は、太宰府天満宮さんです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます