神が宿るところ

古社寺、磐座、不思議・パワースポット、古代史など極私的な興味の対象を見に行く

摩尼珠山 医王院 松虫寺

2013-09-14 23:23:17 | 寺院
摩尼珠山 医王院 松虫寺(まにじゅさん いおういん まつむしでら)。
場所:千葉県印西市松虫7。北総鉄道北総線「印旛日本医大前」駅の北側の市道を道なりに約900m進み、狭い道を右折(東へ)。駐車場有り。
寺伝によれば、聖武天皇の第三皇女・松虫姫(不破内親王とされる。)が癩病を患い、なすすべもなかったが、下総国萩原郷に祀られた薬師如来に祈れば治癒するとの不思議な夢のお告げがあった。都から遠く下総国に来てみると、確かに夢に見た薬師如来があり、一心に祈ったところ、全快した。これを喜んだ聖武天皇が行基に命じて天平17年(745年)に建てさせたのが当寺であるという。元は三論宗であったが、後に天台宗、真言宗に改宗し、現在は真言宗豊山派に属する。本尊は七仏薬師如来で、1体の坐像に6体の立像を組み合わせたものであり、いずれも榧(カヤ)の一木造り。七仏薬師如来は天台宗で重視されたもので、制作年代は平安時代末期とされるが、鎌倉時代とする説もある。国指定重要文化財。
なお、松虫姫は病が癒えて都に帰ってしまったが、その死後、分骨されて当寺の薬師堂裏にも葬られたとされ、現在も「松虫皇女之御廟」がある。また、。松虫姫に付き添って当地に来た花井権太夫という宮中警護の武士こそ、佐倉宗吾(江戸時代の佐倉藩領の名主で、幕府への直訴により死罪を受けたが、後に義民として「宗吾霊廟」に祀られる。)こと木内惣五郎の先祖であったという(「佐倉義民伝」による。)。


「ちばの観光まるごと紹介」のHPから(松虫寺(印西市))


写真1:「松虫寺」境内入口。なかなか立派な仁王門


写真2:薬師堂


写真3:瑠璃光殿(重要文化財の七仏薬師如来像はこちらに収蔵されている。)。向って左奥に玉垣が少し見えるが、これが「松虫皇女之御廟」だろう(うっかりして写真を撮り損ねた)。


写真4:薬師堂に並んで、向って左側にある「松虫姫神社」


写真5:同じく、向って右側にある「六所神社」
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