
『虹の図書室』代表作選
中国語研児童文学の作家たち・・・・日中児童文学美術交流センター編・小峰書店
日中児童文学美術交流センターの人たちの手で編まれた、8篇の傑作選。
このご本は、12年の歳月を経て生まれたそうです。
読みながら、心が鎮まります。
はるか昔の中国や、台湾に、一瞬で心を運ばれます。
大河に浮かぶ夕日が、美しく、胸に残ります。
皆さん、ぜひお読みになってください。

『畑島喜久生詩集』(四季の森社)
恩年92歳の詩人の方の集大成です。
「魚図鑑」「鳥図鑑」「花図鑑」
92歳の方が、子どもの視点で、いろいろ見つめています。
それが素晴らしい。
大人って、いつでも子どもに戻れるんですね。
後半は、エッセイ。朝鮮の見える対馬で育ち、教員になられた人生が語られています。
畑島さん、100歳まで、頑張ってください。

『鬼ヶ島通信』(2022・70+8)鬼ヶ島通信社
作家の、那須田淳さんが編集長をしていらっしゃる雑誌。
毎回、ご恵贈いただいておりますが、今回は小さなスペースではありますが、ちょっとご紹介を。
この「鬼ヶ島通信」は、長い歴史ある雑誌です。
かつては、評論家の野上暁さんや、お亡くなりになった作家の末吉暁子さん、講談社の編集者だった金沢千秋さんたちが編集委員をおやりになっていて、ここから様々な評論や問題作を発信していました。
それ以前も編集委員をされていた那須田淳さんが編集長に変わって、編集委員もメンバーが大幅に変わりました。
若い作家や、前回から残っていらっしゃる作家、編集者の方々、書店の方、存じ上げない方も入っていて、那須田さんの人脈の広さが伺えます。
今号はテーマは「スポーツ」だそうです。
今号から、お楽しみ、仲良しの睦美さんの連載小説が始まったので・・・・。
ごめんなさい。
まとめてしまって・・・。
あと13冊、単行本をご恵贈いただいております。
やっと、いろいろが落ち着いたので読書の時間に入っています。
そのご本への感想は、個々の作家の皆さんにメールで感想を述べさせていただきます。
バタバタしているうちに、すっかり溜まってしまい、皆さん、失礼をお許しください。
そうそう、一つだけ、情報を。
いとうみくさんからも、新刊、2冊もお送りいただいていますが、まだ未読です。
その、みくさんが、この度「第10回河合隼雄物語賞」を受賞されました。
『あしたの幸福』(理論社)、私もすごく大好きな作品で、新しい家族のカタチを描いた問題作として『飛ぶ教室』にも、メインの書評で書かせていただいた本です。
これまでの受賞者、大人の売れっ子作家の中でただ一人児童文学作家。
選考委員、小川洋子さんですって。
さすがです!
みくさん、おめでとうございました。↓
と、寝る前に、ここまで書いて、今朝、土山優さんのblogを拝見したら、受賞作がまとめてありました。
さすが、「季節風」のお仲間!!
お祝いですから、優さん、blogから拝借しますね。
みくさんの、受賞歴
2012年『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞。
2014年『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞。
2020年『朔(さく)と新(あき)』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。
2021年『きみひろくん』(くもん出版)で第31回ひろすけ童話賞受賞。
2022年『つくしちゃんとおねえちゃん』(福音館書店)で第69回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。
2022年『あしたの幸福』(理論社)で第10回 河合隼雄物語賞受賞。
この賞で児童文学の受賞は、いとうみくさんが初です。
2014年『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞。
2020年『朔(さく)と新(あき)』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。
2021年『きみひろくん』(くもん出版)で第31回ひろすけ童話賞受賞。
2022年『つくしちゃんとおねえちゃん』(福音館書店)で第69回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。
2022年『あしたの幸福』(理論社)で第10回 河合隼雄物語賞受賞。
この賞で児童文学の受賞は、いとうみくさんが初です。
そのほか、夏休みの課題図書、4回(この夏も「つくしちゃんが課題図書)。
ずっと売れ続けている、ロングセラー「母ちゃん取り扱い説明書』(童心社)、「お姉ちゃんって」シリーズ(岩崎書店)など。
まだ未読ですが、みくさんは、作家デビュー今年で10年目だそうです。それを記念して、『糸子の体重計」続編『ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計』(童心社)も出版されました。
もう師匠の、後藤竜二を乗り越えちゃった?
すごすぎる。みくさん!!
きっと、後藤さん、あちらで大喜びしていると思います。
後藤さんがみくさんの投稿作品を読んで言った言葉は「すでにプロだよ」でした。
あと残すは児文協の協会賞だけですね😉
その日が待ち遠しいです。
その時は、大パーティをやりましょう
みくさんも驚いていました。「優さん、調べてくれたのでしょうか?」と、だから「仲間愛ですよ」(笑)とFBでやりとりしていました。
最初からみくさんには、「人間を描く力強さ」がありました。それがどんどん深まっていてたいしょうを掴み取り、自分の思いも同化させ描く。その凄さは、ピカイチだと思っていました。
でもみくさんに、一度言ったことがあります。
「後藤竜二の「故郷」の、あの叙情性を加えることができたら、みくさんは児童文学で、敵なしの実力をさらに身につけていくだろうと。
後藤竜二は、アメリカ文学が専門ですから、現代アメリカ文学の影響を受けています。それが、「故郷」の叙情性に色濃く現れています。
もう、これだけ売れていて、賞もとっているのだから、そんな冒険を一回して欲しいなと願っているところです。
本当に早く、お祝いの飲み会をしましょう。
河合隼雄賞なんて、創設10年ですが、それでも受賞者は大人の実力者ばかり。
今度、yuさんが北海道からいらしたら、みくさん、工藤純子とお祝い会をやりましょう。
季節風もずっとZOOMです。
みくさんのお祝いの会を、是非したいものですね。
加藤さんとみくさんと工藤さんというメンバー、楽しみです。
後藤さん、アメリカ文学専攻でしたね。
たしかに、加藤さんのご指摘通りだと思いました!!
リアルに、なかなかお目にかかれていないのですね。
だったら、今度東京にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひ集まりましょう。
楽しみにしています。