グローリー／明日(あす)への行進

グローリー／明日(あす)への行進
'14:米・イギリス

◆原題:SELMA
◆監督:エヴァ・デュヴルネ
◆出演:デイヴィッド・オイェロウォ、トム・ウィルキンソン、ティム・ロス、カーメン・エジョーゴ、オプラ・ウィンフリー、ジョヴァンニ・リビシ、アンドレ・ホランド、ルーベン・サンチャゴ＝ハドソン、コールマン・ドミンゴ、オマー・Ｊ・ドージー、テッサ・トンプソン

◆STORY◆1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キングJr.牧師（デヴィッド・オイェロウォ）の指導のもと、差別により黒人の有権者登録が妨害されていることに抗議する600名ものデモ隊がアラバマ州セルマを出発。しかしこれを白人知事を筆頭に警官隊が暴力を振るい鎮圧。彼らが進んだ距離はわずか6ブロックだった。この事件のショッキングな模様は『血の日曜日』として全米で報じられ、公民権運動への賛同者を集めていく。抗議デモには日に日に参加者が増え、ついに2万5000人にまで到達。やがて彼らの声は大統領や世界を動かし、歴史を変えていく。
第87回アカデミー賞主題歌賞

アフリカ系アメリカ人による選挙権を求めるデモ行進を白人警官隊が暴力で鎮圧し、
多くの人々が血を流す場面がテレビで報道され衝撃を呼んだ“血の日曜日事件”。
その事件をきっかけに、人種を超えた3万人を集め、歴史を動かした世紀の大行進の模様と、
マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の実話を映画化したヒューマンドラマです。

見たかった作品！富山でやっと公開されました。

Ｎａｋａｊｉはお恥ずかしい話、キングJr.牧師のことはしっているけど、
詳しい内容まで知らないんだよね～
知っていることといえば運動していたことと、「I Have a Dream」の演説くらい。
だから興味深くみました。

1963年にバーギンガムで起こった教会爆破事件から65年8月の投票権法成立までの時代に限定し、キング牧師（デビッド・オイェロウォ）の苦悩と葛藤を浮き彫りにしていきます。

伝記ものというよりは、この時代に焦点をあてて描かれているのでわかりやすかったです。
セルマという町で起こった選挙権を求めてデモ行進する群衆を、警官隊が警棒でめった打ちにし、
催涙ガスや高圧ホースで水を容赦なく浴びせかけます。
また、教会の爆破事件は、なんの罪もない子供たちが犠牲となりました。
そして黒人の女性が罵声をあびながら、選挙権を役所に申請しに行きます。
みんなが当たり前にもっている選挙権、どうして申請することにそれもお役所の人間から、
罵声が浴びせられるのか・・・
そこからもう、実際にこんなことがおこっていたのかっていう怒りすら覚えました。
本当にこの黒人問題ってアメリカ社会の闇だよね。
私が生まれる何十年前にまだこんな差別が行われていたのかって思ってしまいます。
そしてキング牧師は1964年のノーベル平和賞受賞者でもあるのに、
泊まるホテルなど地方にいくとまだ差別をうけます。
そんな差別や暴力にもたえ彼は、非暴力主義を貫きます。それがすばらしいって思いました。
人は力でねじ伏せようとすると、人の感情が動かないと思います。
丸腰の黒人青年に対し、警察犬をけしかけ襲わせたり、警棒で滅多打ちしたり、
高圧ホースで水をかけたりするなどの警官による事件映像が映し出されると、
白人にもキング牧師を支援する人があらわれてくるのは分かるような気がします。
でもこの賛同した白人の牧師も暴力によって殺されたのをみると本当に怒りしか出てこなかったです。
この映画みてても思うけど、このキング牧師の言葉の力ってすごいね。
考えさせられ、そして一緒に戦おうって思うくらいの力がありますね。
リンドン・Ｂ・ジョンソン大統領と堂々と駆け引きをするところなんて本当に見応えありました。

Ｎａｋａｊｉの満足度　★★★★（４．０）　９／２３　劇場鑑賞　６７　品

	グローリー/明日への行進 [DVD]
	デヴィッド・オイェロウォ,トム・ウィルキンソン,キューバ・グッディング・Jr.,ティム・ロス
	ギャガ