愛、アムール
'12:フランス・ドイツ・オーストリア
'12:フランス・ドイツ・オーストリア
◆原題:Amour
◆監督:ミヒャエル・ハネケ「白いリボン」「ファニーゲームU.S.A.」
◆出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー、ウィリアム・シメル、ラモン・アジール、リタ・ブランコ、キャロル・フランク、ディナーラ・ドルカーロワ、ローラン・カペリュート、ジャン=ミシェル・モンロック、シュザンヌ・シュミット、ダミアン・ジュイユロ、ワリッド・アフキ
◆STORY◆パリ在住の80代の夫婦、ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)。共に音楽教師で、娘はミュージシャンとして活躍と、充実した日々を送っていた。ある日、教え子が開くコンサートに出向いた2人だが、そこでアンヌが病で倒れてしまう。病院に緊急搬送され、かろうじて死だけは免れたものの、半身まひという重い後遺症が残ってしまう。家に帰りたいというアンヌの強い願いから、自宅で彼女の介護を始めるジョルジュ。しかし、少しずつアンヌの症状は悪化していき、ついに死を選びたいと考えるようになり……
アカデミー賞(外国語映画賞)(2013年)カンヌ国際映画祭(パルム・ドール)(2012年)ゴールデン・グローブ(外国語映画賞)(2012年)LA批評家協会賞(作品賞)(2012年)NY批評家協会賞(外国映画賞)(2012年)
第65回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルムドールに輝いたヒューマン・ドラマです。
Nakajiはカンヌ作品と相性がわるいって勝手に思っているのですが、
第85回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたってことで見に行ってきました。
音楽家夫婦のジョルジュとアンヌは、パリの高級アパルトマンで、
悠々自適な老後生活を送っていたんだけど、妻が病に倒れたことで
穏やかだった日常が変化していく老夫婦の姿を描いています。
この監督の作品って、圧倒されてさあ、
そしてなんかつらいって感じのイメージあるかも。。
冒頭から今回もそうなのかしら。。。って思いながら見ておりました。
とにかく考えさせられる映画だったな~。
どこの国も老いって問題になっているんだな~って。
華やかな舞台で活躍していた夫婦だったんだけど、あるとき妻が病になり、
病から身体が動かずそして認知症になっていくんだけど、
病院のベットで死ぬのはいやってことで、自宅での介護生活になってしまいます。
いつも思うのですが、女性が認知にかかっちゃうと、
男性って一人で生活していくのって大丈夫なのかなって思います。
この映画も、献身的に介護生活をしていても報われないんだよな~
愛する人の最後を看取りたいって思うところもあるし、子供にかえってしまい
自分の言うことも理解できてない妻に疲れてくるところもあるんだろうな~
この先への不安もあるし、心配もあるし。。。
2人の関係も人生も崩れていっているんだよ。
愛があるぶん、壊れていく妻をみておれなくなったんだろうな~
いきている以上どうあがいても老いって訪れてくるから、
自分がこうなったとき、家で看取ってほしいなんて言えないわ。。。とか、
自分の両親がこうなったらどうするだろう
とかさあ、いろんなこと考えながら見入ってしまいました。
悲しい結末で終わった映画なのかもしれないけど、
自分自身の事、老いていく親の事、
尊厳死ってちゃんと考えないといけないんだろうな~って思いました。
Nakajiの満足度 ★★★★(4.0) 5/26 劇場鑑賞 45 作目
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