BIUTIFUL ビューティフル
'10:メキシコ・スペイン
◆監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バベル」
◆出演:ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス、エドゥアルド・フェルナンデス、ディアリァトゥ・ダフ、チェン・ツァイシェン
◆STORY◆スペインのバルセロナに暮らす男・ウスバルは、妻・マランブラと別れ、男手一つで二人の子どもを育てていた。彼はアフリカ系や中国系の不法移民たちへの仕事の口利きや、警察への仲介などで収入を得ている。ある日、彼は病院で自分が末期ガンで、余命二ヶ月の宣告を受ける。しかし、そのことは誰にも告げず、子どもたちに少しでも金を残そうとしていた。マランブラとも再び同居を始め、彼は死の準備を整えようとするのだが…。
バルセロナを舞台に、闇社会に生きる男が末期がんで余命いくばくもないことを知り、愛する子どもたちのために精いっぱい尽くそうと奮起する感動作です。
この映画とてつもなく、暗くて重くてなんだよね~
主人公は時には霊能者なんだけど、主にはスペイン・バルセロナの薄汚れた裏社会で、
犯罪同然の仕事に手を染め、生き延びているだよね。
でもねえ子供にとってはいいお父さんであるんだけど、
またこの別れた躁鬱病の妻がまたつねに絡んでくるんだよね~
奥さんにはそんな生き方しかできないの?って言いたくなる。
こんな中、あんた・・・末期がんの宣告をうけて、こんなに毎日生きるのが精一杯で、
どうやって子供たちは生きていくの?って思ってくる。
でも彼には休むことなく、たたみかけるようにいろんな試練がくるんだよね~
みててやるせなくなってしまいます。
彼は何事にも一生懸命してあげようとするんだけど、
元妻もすくえないし、セネガルや中国から来た仲間の不法労働者も、
誰ひとりとして助けられないんだよね~
その中で彼は、生きていなくてはいけないし、なお苦悩するんだよね~
でもこれが現実なんだよね~
この映画みてたら、生と死、肉体と精神、罪と罰、キリスト教が浮かんできます。
子供たちの将来のため、生きるのが精一杯なのに、
なお街にでている彼は、なんだか殉教者のようだったね。
なんかラストのラヴェル「ピアノ協奏曲」第2楽章が鎮魂歌のように聞こえた。。。
この後どうなったんだろう。。。って気になりました。
Nakajiの満足度 ★★★★(4.0)
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