怒り
'16:日本
'16:日本
◆監督:李相日「悪人」「フラガール」
◆主演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮崎あおい、妻夫木聡
◆STORY◆八王子の閑静な住宅地で、惨たらしく殺された夫婦の遺体が見つかる。室内には、被害者の血で書かれたと思われる『怒』の文字が残されていた。犯人逮捕に結びつく有力な情報が得られないまま、事件から1年が経ってしまう。千葉の漁港で働く洋平(渡辺謙)は、家出していた娘・愛子(宮崎あおい)を連れて帰ってくる。愛子は漁港で働き始めた田代という男(松山ケンイチ)と親密になっていき、洋平に彼と一緒に住みたいと告げる。しかしその直前に愛子のために田代に正社員登用を勧めて断られていた洋平の胸の内は複雑だった。二人のアパートの下見の際、田代が前住所を偽っていることが判明。さらに田代という名すら偽名だった。疑念を強める洋平が愛子を問いただすと、彼は借金で追われていると告げられる。そんな中、テレビで整形して逃亡を続ける八王子殺人事件の犯人の似顔絵が公開された。手配書を見つめ、警察に電話をかける愛子。時を同じくして田代は行方をくらます。東京にある大手広告代理店に勤める優馬(妻夫木聡)は、たまたま知り合った直人(綾野剛)と親密になり、住所不定の彼を家に招き入れる。直人は末期ガンを患う優馬の母・貴子(原日出子)や友人とも親しくなっていく。しかし日中の彼の行動がわからない上に、仲間内で空き巣事件が連続していること、見知らぬ女性と一緒にいたことが重なり、ニュースで報じられた事件の犯人の特徴を知った優馬の脳裏に直人の姿が浮かぶ。ふと、冗談めかして殺人犯かと口に出してしまう優馬。後日、直人は優馬の前から姿を消す。母と沖縄に引っ越してきた泉(広瀬すず)は、離島を散策中、一人でサバイバル生活をしている田中(森山未來)と出会う。泉は気兼ねなく話せる田中に心を開いていく。ある日、同い年の辰哉(佐久本宝)と訪れた那覇で事件に遭遇。彼女がショックを受け立ち直れないのも自分のせいだと自責の念にかられる辰哉は、田中に悩みを打ち明ける。自分は味方だとの田中の言葉に救われる辰哉だったが、彼の隠された事実を知り、やりきれない思いが胸中に広がっていく。
『横道世之介』『さよなら渓谷』などの原作者・吉田修一のミステリー小説を、『悪人』でタッグを組んだ李相日監督が映画化です。
現場に「怒」という血文字が残った未解決殺人事件から1年後の千葉、東京、沖縄を舞台に三つのストーリーが紡がれる群像劇で、前歴不詳の3人の男と出会った人々がその正体をめぐり、疑念と信頼のはざまで揺れる様子を描いています。
酷暑が続くある夏の日、八王子で夫婦殺害事件が起こる。現場の壁面には「怒」という謎の血文字が残されるが、
整形した犯人の行方は杳として知れない・・・って始まった時、なんか、市橋事件を思い出していました。
どっかの番組でみたのだったかな?浴槽、整形、無人島ってキーワードがすぐに頭にうかんできてました。
一年後、東京、千葉、沖縄に素性のわからない三人の男
千葉の漁港、家出して風俗店で働いていた愛子(宮崎あおい)は父親(渡辺謙)に連れ戻され、やがて田代(松山ケンイチ)に惹かれて、結婚を決意する。
ゲイのサラリーマン優馬(妻夫木聡)は新宿のサウナで直人(綾野剛)と出会い、意気投合して同棲する。
沖縄の無人島で、高校生の泉(広瀬すず)が出会うバックパッカーの田中(森山未來)は民宿の手伝いを始める。
この3人のオムニバス映画のようになっています。
犯人は誰かってなってるんだけど、三つのこい話がちゃんと書かれているから、おなか一杯になるくらい(笑)
とにかく、3つともいろんな怒りがでてきます。
でも、題になっている怒りってなんなんだろうって疑問も消えないんだよね~
とにかく冒頭でも言っていたように、市橋事件を思い出していたから、犯人はこの人だろうなって思いながら見れました。
とにかく演じてる俳優は豪華。みんな素晴らしい俳優さんばっかりでしたね。
千葉編では特に、あおいちゃんの愛子ちゃんが壊れている感じもすごいって思ったな~
あと、松山君の人との距離間を持っている感じがすごいって思ったな~
あおいちゃんがなんか危なっかしいんだよねすべて、だからお父さんがどう扱えばいいのかわからずにいるのもわかる。
そんな彼女が純粋で惹かれていくのもすごくよく描かれていたな~
東京編。妻夫木君がゲイにしか見えないという。。。これすごいね。そして、めっちゃツンデレ。
スーツ姿もなんかそれなりにしか見えないという。。。
彼は彼でお母さんが末期がんなのかな?つらい現実を見せずに楽しんでるパーリーピーポーを演じているんだよな~
そして、綾野くんが健気に見えてなんかかわいいんだよね~
果物触った手で冷蔵庫触らないでくださいとかさあ、二人の生活がまたたまらなくかわいい。
でも、健気な彼を一瞬でも疑い、その疑いがあるから公園で過ごそうと思ったんだろうな~
公園でいつも妻夫木くんの帰りを待ってるのがさあ、けなげでね~
その態度のいじらしさ。。。そして彼がいなくなった理由を聞いたとき、後悔の涙がでたんだろうな~
やっと幸せをつかんだのにってこっちまで泣けてきました。
一緒のお墓に入りたいって言ったのに!ってなんかこっちまで泣けてきてました。
東京編が一番せつない。。。
沖縄編が一番よくわかんなかったな~
まあ、基地問題や米軍兵士問題など今、話題になっている出来事を書いてるのはすごいって思ったけどね~
森山未来君あいからず、カメレオンみたいな人だよね。
怪しいようにも見えるし、自由気ままに楽しんでるようにも見える。いい人な感じしてもなんか不気味にもみえる。
なんかすごいな!!!
すずちゃんは体当たりでがんばってたね、でも、海に向かっての叫びは意味がよくわかんなかったけどね~
信じられなかった怒り、信じきれなかった自分に対しての怒り、話を聞いてやらなかった怒り、
自分の愛する人を侮辱された怒り。。。怒りって何に対しての怒りだったんだろう。。。
これだけの俳優がでてたからちょっともったいないなって思ってしまったな~
その中でも音楽がまた素晴らしかったね。教授やっぱりすごいなって思ってしまいました。
そうそう、あおいちゃんが千葉の実家に帰るシーンで電車で、東方神起のこと言ってたけど、原作では「前は五人組グループだったけど、今は二人組。私の好きな二人が残ったからよかった」そして「Somebody To Love」の歌詞が出ています。
なんかちょっとうれしかったんだよね~
Nakajiの満足度 ★★★★(4.0) 10/30 劇場鑑賞 80 作
怒り(上) (中公文庫) | |
吉田 修一 | |
中央公論新社 |
怒り(下) (中公文庫) | |
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「怒り」オリジナル・サウンドトラック | |
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