１週間読書のまとめ｢告白」「神様のカルテ」「ありがとう、さようなら」

最近読んだ本をまとめてＵＰします

★ありがとう、さようなら・・・瀬尾まいこ

【STORY】せんせいの毎日はありがとうに満ちている、そして訪れる、
さようなら。小説みたいな瀬尾まいこの毎日。
「僕は先生のことを愛しています。今度のテストで100点取るので結婚してください」辞めてやるって思うことも時々あるけれど、せんせいの毎日はそれ以上の感動がいっぱい。小説家・瀬尾まいこがデビュー直後から3年半にわたって書き綴ったエッセイ集。

★神様のカルテ・・・・夏川 草介

【STORY】栗原一止は信州の病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。

★告白・・・・湊 かなえ

【STORY】愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
第２９回小説推理新人賞受賞。

【感想】
★ありがとう、さようなら　★★★★（４．０）
Ｎａｋａｊｉは瀬尾さんの本がすきです
なんかあったかくなる作品がおおいっていうか。。。
この作品もあったかくなる作品でした。

教師として勤務していた京都北部の小規模中学校で、
入学から卒業まで見届けたある学年の生徒たちを書いたエッセイです。

これを読んでいると、教師は大変だけどやめられないっていった
アニキを思い出しました。
生徒たちとの会話で、日常からうまれる感動。。
こういった教師の感動がちょっとだけわかったような気がします

今どき？の学生じゃなく、要領がわるいというかさあ、
人間味あふれている生徒と、瀬尾さんとの日常の会話が、
愛情にあふれていて、 とっても感動というか、
心地よい気分になったわ

久々にあったかくなる１冊でした

★神様のカルテ　　★★★★（４．５）
神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。
とにかく泣けてしまった。。。
泣けるだけじゃなくて、地域医療の現状が本当にわかる本だった

この主人公が働いている病院は、信州・松本平にある民間の一病院です。
一般病院としては大きい病院なんだけど、
実態は医師不足で徹夜の連続で３日間睡眠を取れないまま、
専門外の医科の治療をすることも 日常的にあるんだよね
これでいいんだろうかってやっぱり思ってしまう。
この主人公の先生が面白いのは、口調がとっても古風であること、
それとかなり客観的に自分のこと、病院のことをみている。
こんな顔色のわるい医者に点滴してもらう側は不安だろうとか。。。
それがまた読んでいて面白い

でもやっぱり患者の死にあったときはなけてくるわ
治療ができない患者に対しての大学病院のありさま。。。
人が思うのはさまざまだと思うけど、末期の患者が自分だったとき、
Ｎａｋａｊｉは、腕がいい医者がいる大学病院よりも、
人間味あるれる病院で余生をすごせるほうが、
幸せなんじゃないかと思ってしまったわ
現代医療についてちょっと中をのぞいた気分になった一冊でした

★告白　★★★★（４．０）
中学校の女性教諭が終業式の日、担任クラスの生徒たちに向かって教師を辞職することにしたと告げ、辞職する理由を語りだします。
まあその話は衝撃的な事実であり、先生をやめる彼女だからいえる暴露話。。。

話は第一章～第六章まであるんだけど・・・
これはすごいね～はじめの第一章で圧倒されました
まず、文書が語り口調だからなのかな
登場人物と同じような目線になっていくんだよね～
追い詰められていく緊張感がなんともいえなくなりますよね。
そして語り手がかわるにつれてどんどんあかされる真実がわかっていく。 なんかさあ、思惑が違うのがわかっていくのが面白かったね～

いやーーー新人だからってわけではなく、
これだけの文書を書く彼女はすごいと思ったわ。
だって最初に真実をもってきてからどうやって構成していくんだろうって思ったけど、語り手がかわるからかどんどん引き込まれていくよ
うまいな～って思ってしまいました。
この人の次の作品を読むのが楽しみだし、そしてこの映画も楽しみになってきましたわ

神様のカルテ
	おすすめ平均 さらっと読めて、ぽろっと泣ける。 うーん…。 心があたたかくなる。おすすめ。 医者ものライトノベル 温かい人間関係が非常に印象的 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)
	おすすめ平均 いつものやさしさが２乗されています 好きの表現力 ありがたい かわいい中学生がいっぱい 素敵な先生と生徒の日々 Amazonで詳しく見る by G-Tools

告白
	おすすめ平均 復讐は掌にあり 後味悪くとも、どこか納得してスッキリする。 復讐が復讐を呼び、告白が告白を呼ぶ。 痛い 良かったです！ Amazonで詳しく見る by G-Tools