世界の果ての通学路
'12:フランス
'12:フランス
◆原題:SUR LE CHEMIN DE L'ECOLE
◆監督:パスカル・プリッソン
◆STORY◆ジャクソンと妹は野生の象やキリンを避けながらサバンナを駆け抜け、カルロスと妹は雄大なパタゴニア平原を愛馬でひた走る。ザヒラはモロッコのアトラス山脈を臨む山奥の村から寄宿学校へと通い、インドで暮らす生まれつき足が不自由なサミュエルは弟たちの引く車いすで登校。彼らは危険も顧みず、学校に向け道なき道を進んでいく。
アンリ・ラングロワ賞2014ドキュメンタリー賞、セザール賞2014ドキュメンタリー賞受賞
『MASAI マサイ』のパスカル・プリッソンが監督を担当し、四つの異なる地域で長時間かけて通学する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリーです。
ブランチやめざましでみてきになっていた映画だったので、富山で公開されてうれしかった~
ケニアのサバンナをはじめ、アルゼンチン、モロッコ、インドの道なき道を何時間もかけて通学する子どもたちを追ったドキュメンタリーです。
なんのハプニングもないんだけど、本当に感動しました。
ケニアのジャクソンはサムブル族の11歳の少年はゾウやキリン、シマウマなど野生動物をさけて、2時間かけて毎日通学します。とってもしっかり者で家の手伝い、そして自分の制服の洗濯もします。砂漠をほっていたら湧水がでてきて、それを飲んだり、洗濯したり・・・
それだけでも結構カルチャーショックをうけます。
それだけじゃなく、通学に命までかかっているってことにもびっくりしました。
ゾウなどで命を落とす子供がいるんですって・・・
アルゼンチン、アンデス山脈の人里離れた牧場で暮らす11歳のカルロスは、6歳から馬に乗ってパタゴニアの山々や美しい平原を通り、18kmの道のりを1時間半で通学します。
今は5歳下の妹ミカイラと一緒に通勤し、道っていっても石ころだらけの崩れかけたところだったりと、すごいな~て思いながら見ておりました。
3000m級の山が連なるモロッコのアトラス山脈の中心部、イムリル谷近くの辺境の地に生まれたベルベル人の少女ザヒラ。ザヒラは全寮制の学校“アスニの万人のための教育”に通っている。毎週月曜日の夜明けに起き、友達のジネブ、ノウラと一緒に22kmの道を4時間かけて歩く。金曜日の夕方、3人は同じ道を歩いて家に帰ります。山の中にすごしているこの民族は学ぶことができないのか、祖母や両親は字が読めません。だからなおさら勉強できる幸せというか、彼女を全力で応援します。
インド・ベンガルの13歳の少年サミュエルは、未熟児で生まれたため足に障害がある。そこで、2人の弟が急ごしらえのオンボロ車椅子に彼を乗せて、1時間15分かけて4kmの道のりを通学します。
近道しようと川を渡れば車輪が砂にはまって立ち往生したり、人通りの多い道で車輪が外れて動けなくなったり、3人は毎朝トラブルの連続です。
インドもすごい道なのよ。アスファルトなんてなく、ごみの山があったりと危険なところも満載です。でもこの兄弟はとっても仲良しで素敵!毎日兄の車いすを押して通学しています。
いやーーーこの4つのお話しで、ただ学校に通う姿を見せているんだけど、
本当に日本は幸せだな~ってつくづく思いました。
勉強なんて!っていうことはあっても、勉強できる喜びを語る子供なんて、
今の日本にどれだけいるんだろうって思いました。
そして雨や雪がふっているから学校いくのめんどくさいって思ったり、
勉強なんて!って言ってた私の過去。。ごめんなさいって思ったわ~(笑)
キラキラした目で、将来の夢を話す彼らは本当にまぶしくて、
こういった映画はぜひ学校とかでみてもらいたいって思いました。
Nakajiの満足度 ★★★★★(5.0) 8/16 劇場鑑賞 67 作
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ジャクソン・サイコン,サロメ・サイコン,サミュエル・J・エスター,ザヒラ・バディ,カルロス・ヤネズ | |
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日本では学校で学べることって当たり前って思ってしまって、そのありがたみを忘れがちですが、この作品の子供たちを見るとそれを思い出させてくれますよね。
本来は学ぶことはもっとキラキラするものなのに、いつの間にやら辛いことになってしまったのはなぜなんでしょうね・・・。
学校がめんどくさいになっちゃうんですよね。
本当にキラキラで学んでいる人っていないと思う。