『横道世之介』著／吉田 修一

『横道世之介』著／吉田 修一

【STORY】
横道世之介。
長崎の港町生まれ。その由来は『好色一代男』と思い切ってはみたものの、限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るからなかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。

――世之介が呼び覚ます、愛しい日々の、記憶のかけら。

かわったタイトルだわ～と思いきや。。。
横道世之介というのが、 主人公の名前でその由来にまた笑ってしまう。。。

この本はなかなかコミカルで、さくーっと読むには面白かったです
ストーリーは何か事件がってわけではなくて、
ある１年をとおして彼の生活が描かれています。
それがとっても心地よくて、ありふれているんだけど、 どこかのんびりで・・・

彼の性格がかわっているからか、その日常がまた面白い
そして月日は流れて２０年後、当時世之介と関わった同級生らが、
ある事件のことからふと世之介のことを思い出して懐かしくなる。。。
温かな気持ちになるところは自分まであったかくなってくる感じでした
なんだか不思議なやつだけど、憎めないいいやつって感じだったね。

最近さあ、いまどきの子って感じの本を読んでいたからか、
ちょっと昭和のにおいがするような懐かしいそんな背景がみえてくる本は、
安心してしまうわ。。。

横道世之介
	毎日新聞社 2009-09-16 売り上げランキング : 9922 おすすめ平均 読後にじわじわと・・・ 「悪人」とは違った、難しいことを考えなくても楽しめる小説。 世之介の存在がとても気になります。 Amazonで詳しく見る by G-Tools