バンクーバーの朝日
'14:日本
'14:日本
◆監督:石井裕也「ぼくたちの家族」「舟を編む」
◆出演:妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、佐藤浩市、高畑充希、宮崎あおい、貫地谷しほり、ユースケ・サンタマリア、本上まなみ、田口トモロヲ、徳井優、大鷹明良、岩松了、大杉漣、鶴見辰吾、光石研、石田えり
◆STORY◆20世紀初頭、多くの日本人が胸をふくらませ新天地カナダを目指し海を越えていった。しかし彼らに対する風当たりは厳しく、差別や辛い肉体労働、貧困を耐え忍んでいた。そんな中、日系二世が中心となりバンクーバーを拠点にした野球チーム『バンクーバー朝日』が結成される。フェアプレー精神を貫き巧みな戦術を用いてひたむきに戦う彼らは、やがて日系移民の希望となり、白人社会からも賞賛を得、激動の時代を照らす光となっていく……
1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームを結成、戦術やひたむきさでやがて白人に認められていくさまを実話を基に描くドラマです。
フジテレビの「奇跡体験!アンビリバボー」で伝説の日本人野球チームについて放送されていたのをみてて、あーーーこの物語映画になりそうだな~って思っていたら、
本当に映画化になるとは!!!!
メガホンを取るのは『舟を編む』『ぼくたちの家族』などの石井監督です。
私たち日本人は日系人の苦労とか知らなすぎるんだよな~
賃金が安くて働き者の日本人に仕事をとられたとカナダ人が、反日デモ隊をし、暴徒となり、
日本人街を襲撃したのになぜかカナダ政府はこの事件以降、移民を厳しく制限したんだよね。
日系人はカナダ国籍を取得しても選挙権は得られないなど、法的な差別を受け続けることになったんだよね。
そして戦争。。。
異国で暮らす日本人たちは、差別に耐え、過酷な肉体労働にもたえ
そしてより働き、貧しい暮らしにもたえ、それでも常にまえむきに生きようとしている
そんな人たちがたくさんいたってことを私たちは知らなければいけないと思う。
とにかく差別の中での野球なんだよね。審判もフェアプレイなんてない。
その中でも黙々とプレーをしている彼らは本当にすごいな~って思う。
そんな彼らに純粋な野球のファンは、彼らを応援していくんだよね~
亀梨和也、上地雄輔といった野球経験者が演じているから、打つ、投げてるシーンとかは、
あーー野球やっていたんだろうな~ってわかるなって思いながら見てました。
ここでも池松君よかったわ~!なんかあのしゃべり方くせになっているのかも私(笑)
そして高畑充希ちゃんのあの存在感というか、悔しさを押し殺す演技にホロってなりました。
彼女が朝日の人たちに歌をおくったシーンはぐっときたな~
でも、やっぱりアンビリバボーでみたあの感動はなかったな~
「正々堂々と戦い続けることでお互いの憎しみを消していこう」っていって、
フェアプレーを貫く日本人の精神が多くのカナダ人を魅了する姿になっていたのも
描いてほしかったな~って思いながら見てました。
Nakajiの満足度 ★★★(3.5) 12/29 劇場鑑賞 108作
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