スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

修神会秋季吟道大会(平成28年10月)の一こま(大村喜龍)

2016-11-19 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)季吟道大会が開催されました。

今回、私はいくつかの吟声を録音しました。その吟の様子を数回連載でお送りします。

 

次にプログラム番号75番目に登場した

「事に感ず」(干墳) 吟者 市ヶ尾教場 大村喜龍さんです。


 

1.詩文は以下の通りです。

     『事に感ず    于濆(うふん)(唐)作

        花 開けば 蝶 枝に満つ

             花 謝(しゃ)すれば 蝶 還(また) 稀(まれ)なり 

        惟(ただ) 旧巣(きゅうそう)の 燕有り 

      主人 貧しきも 亦(また) 帰る 

 

2.詩のこころは、吟道範典によりますと、次の通りです。

晩唐の詩人・干墳は一判官で生涯を終えましたが、その詩作の姿勢は真摯なまでの革新尾の気概で貫かれていました。 

花と蝶と燕に世情の機微を見通す作者の目の確かさ。さりげない表現の中に、ていたらくで日和見な人心を鋭く風刺した 

詩風は同じジャンルの杜甫の詩「貧行交」とは趣を異にしています。 

なお、花、蝶及び燕は次の比喩で使われています。花は富貴権勢を誇っている人のたとえ、 

蝶は短小軽薄な徒をさし、燕は散ること・没落することです。 

  

私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 画像

大村さんからの自己PR及び感想です。

 『詩の心は、一週間前11月12日、平原さんが独吟「事に感ず」ブログでも述べられています様に、

「花は富貴権勢で、蝶は軽薄で、燕は去年の古巣を忘れないで戻ってくる」、という世の中を風刺した詩ですネ。

私(大村喜龍)は、このブログで3回ほど吟じています。

①本年H28年6月4日修神会春季吟道大会「吟題 江雪」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/e/ca535b9528eba14a737981ad8c4edaef

②昨年H27年11月7日修神会創立50周年記念大会「合吟 鐘山即事」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/d/20151107

③昨年H27年4月30日修神会秋季大会「吟題 なずな」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/e/e34c17e0ad1cc20cbd11db2e72011925

合わせてご訪問頂き、お楽しみ下さいませ。

最後まで、お聴き頂きありがとうございました。   

 

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