みそ汁を飲もうとしてお椀の中を覗くと何かが入っていた。「何奴だ?」それは僕の好きな奴だった。いったい誰がこんなものを入れたのか。それは僕だった。僕はみそ汁の中に自分の好きな奴を入れて飲むのだ。好きに好きが加わればこれ無敵。一日の始まりに僕はみそ汁を飲まなければならない。
さあ飲むぞとお椀の中を覗くと何か気になる奴が入っている。いったい誰がこんなものを入れたのか。それは私です。私はほとんど何も考えずに、気になる奴が入ったみそ汁をいただきました。いつもと同じようにみそ汁をいただくと、気になる奴も完全に私の中に入ってしまい、もう何も気になることはありませんでした。みそ汁の力によって全身が幸福感に包まれた内に時が過ぎていきます。
一日の始まりに私はみそ汁を飲まなければなりません。お椀に顔を近づけてみると何か嫌いな奴が入っています。いったい誰がこんなもの入れたのか。それは僕だった。個人的には嫌いな奴だったけど、世の中には奴を好く人もいるようで、どこかにいいところもあるのかもしれない。捨てるわけにもいかず、恐る恐る口をつける。悪くない。美味しい。やっぱり今日もみそ汁は美味しかった。みそ汁の中に入ってしまえば、嫌いな奴もそう嫌いではなくなっていた。みそ汁の力によって僕は一日を乗り越えていくことができる。
一日の始まりに僕はみそ汁を飲まなければならない。お椀の中に気がかりな奴が見える。誰の仕業だ。はい、それはわしじゃ。わしはみそ汁を飲むんじゃ。飲み干してみると何も気がかりなことはない。みそ汁飲んでおやすみじゃ。一日の始まりにわしはみそ汁を飲まんと。お椀の中には何かわしの大嫌いな奴が入っておるな。誰じゃ。それは俺だ。俺は大嫌いな奴が入ったみそ汁を迷わず飲み干す。
「なんじゃこりゃ!」俺は頭を抱えて倒れる。転げ回って苦しむ。いったい誰が。それは俺だ。俺は自ら選んだ敵に破れた。受け入れるには早すぎる。そんな勝負に俺は敗れた。俺は自分を呪い、みそ汁を呪う。もうみそ汁なんかごめんだぜ! そして私は一日の始まりにみそ汁を飲まなければならない。お椀の中には大好きな奴が入っている。僕も好きだよ! 僕は大好きなみそ汁の中に大好きな奴が入っている光景を前にうっとりとして立ち止まる。口をつける前に、もう満足だ。今日は自分でみそ汁を飲むことをやめて、誰かにみそ汁を贈ることにしよう。美味しすぎるのでお気をつけて。
さあ、君へ届けます。
「おみそ汁をどうぞ!」
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