毎朝ジョグ&ウォークをするようになって、道ばたの雑草に目をやる機会が増えた。朝ドラ「らんまん」の影響もあって、「おまん、誰じゃ?」とか心の中で呼びかけたりする。
先述したとおりSuさんは生物科出身だが、植物分類は全然シロートである。先日気になったのは、家の庭でも見かけたことがあるジャガイモに似た白い花を咲かす草。
写真にとってグーグルで調べると、すぐに種名が判明した。
いやあ、便利な世の中になったものだ。知らない植物の名を調べるためには、図鑑を引かなければならないが、図鑑では植物が科ごとに掲載されている。科の見極めは、花の形状や付き方、葉の形状や付き方などを見て行うので、ある程度基礎知識が無くては判断できず、調べ始めたけど途中で諦めてしまうことも昔はしばしばあった(まあ全てはSuさんが分類学の授業を真面目に受けなかったのが悪いのだが…)。
閑話休題、この草の名前は「ワルナスビ」、ジャガイモと同じナス科の多年草である。原産地はアメリカで、ヨーロッパやアジアなど世界に広く分布しているらしい。日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名されたとのこと、なーんだやっぱり「らんまん」と関係あったのかー
白くて素朴な感じの花だが、実はなかなかの「害草」。プチトマトに似た果実をつけるが、ソラニンという有毒物質を含んでいるため家畜が中毒死することもあるそうな。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなり、付近のナス科作物に被害を与えることもある。駆除しようとして引き抜いても、切断され残った地下茎がすぐ芽を出し繁茂する。除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しいらしい。珍しいと思い東京に持ち帰った牧野富太郎も、ずいぶん手を焼き、「悪茄子」の名前を与えたとのことである。
成田で見つかった、というのは千葉県人としては嬉しいが、ちょっと性質が悪すぎなのが残念
でも、身近な植物のこと調べてみるのも面白いな~と再認識。いつものジョグ&ウォークコースには、他にも興味深い植物が色々あるので、また調べてみようっと!
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