じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

御所実 京都工学院 関西学院 京都成章 大阪朝鮮 大阪桐蔭 天理 

2023-02-12 18:00:32 | 高校ラグビー
※FW
御所実:やや小粒も骨格太く筋肉分厚い選手が揃ってました
京都工学院:1列目は大型あんこ型揃い 2列目以降も重量級でした スクラムで特に前半は優位に 組む低さが光りました
関西学院:分厚い筋肉をした選手が揃ってました ただスクラムは特に前半やや劣勢 相手の低さにやられて見えました
京都成章:分厚い筋肉をした選手が揃ってました
大阪朝鮮:1列目は大型あんこ型揃い 2列目以降も重量級でした
大阪桐蔭:両プロップはあんこ型 両ロックはリザーブも含めて長身大柄 エイトも大型 それ以外の選手も分厚い筋肉をした選手ばかりで見るからに強そうでした その見た目そのままに天理相手にスクラムで圧倒 ただ、やや腰高だったのはこれからの課題かもしれません 相手のモールをしっかり受け止める強さは光りましたが攻撃では終始美味くモールが組めてませんでした 相手ボールラインアウトへのプレッシャー足りずもマイボールはノットがこの日は一度もなかった点は、先月の全国大会でそれを多発してリズムに乗れず敗退したことを思うと良かったと思います
天理:やや小粒も骨格太く筋肉分厚い選手が揃ってました ただスクラムモールは大型FW相手に苦戦 そうした相手にモールを組ませぬうまさは光って見えました ラインアウトは安定してました



※BK
御所実:BKもやや小粒も骨格太く筋肉分厚い選手が揃ってました 展開の鋭さもなかなかのものがありました
京都工学院:やや線の細い選手が目立ちましたが展開の鋭さは見るべきものがありました 精度が増してくればと思います
関西学院:BKも分厚い筋肉をした選手が揃ってました 展開の鋭さもなかなかのものがありました
京都成章:BKも分厚い筋肉をした選手が揃ってました 展開はパススピード等これからかと思われます
大阪朝鮮:やや線の細い選手も目立ちました 展開もパススピード等これからかと思われます
大阪桐蔭:BKにも大型な選手が 一方で線の細い選手も ただ個々の強さ鋭さは光りました チームとしての展開も鋭さはありますが低く鋭くタックル刺してくる相手にノックオン多発はこれからの課題 後ハーフのパスモーションもあと一歩クイックにする必要もあるかと思われます
天理:BKもやや小粒も骨格太く筋肉分厚い選手が揃ってました ただ展開力は往年の同校のレベルにはまだ至っておらず 強くて鋭い相手にほとんどゲインラインを突破出来ずで終わってました


※御所実
Bシードクラスの力でAシードクラスにも食らいつくまではいけそうにみえました


※京都工学院
Bシードクラスの力はありそうに見えました


※関西学院
Bシードクラスの力でAシードクラスにも食らいつくまではいけそうにみえました さらにその先の可能性も感じさせたかと思われます


※京都成章
Bシードクラスの力はありそうに見えました 京都工学院との争いは新チームは熾烈を極めそうです


※大阪朝鮮
Bシードクラスの力はありそうに見えました 東海大大阪仰星に勝ったのは伊達でなしです


※大阪桐蔭
全国Aシードの力ありですがまだ発揮しきれてません 全国制覇する力は十二分に感じましたが前回それを成し遂げたチームの同時期までには至っていないというのが現状かと思われます この日は地力で勝りながら相手の出足の低さ鋭さから常に受けにまわる形での接点の攻防になってしまい手こずる そこで無理せずPGチャンスきたら手堅く3点とりにいったことが結果的には功を奏しました 手こずった要因は他にも 力で勝っているのにハーフ団が特に序盤攻撃を過度にデザインしようとして流れを掴みそこねても見える ですがこれは今後もチームとして必要になってくるかと思われ、キックパスなど緩急も今後求められるかと思われます 先月の京都成章戦に続き強豪相手に勝負所でピッチに送り出せたリザーブは二人だけでしたが、その二人が共にチームにしっかりフィットして見えたのは良かったと思います この日の勝利で選抜に大きく前進 昨年の同時期と違い公式戦の経験値が大幅に増やせそうなところまできており、本当にそうなれば選抜以降にも大きな財産となるかと思われます ノットストレートはこの日はありませんでしたがノックオンは多発したことから低く鋭く入ってくる相手にいかに攻撃を継続するか スクラム組む低さ 出足の速さでも後れをとっていたため高いレベルで今後課題が多く残って見えはしましたが、期待値も大きくとても楽しみかと思われます


※天理
Bシードクラスの力でAシードクラスにも食らいつくまではいけそうにみえました 御所実との争いは新チームも激しそうです くじ運もありかたや選抜に出てかたや逃すとなれば、その経験値が今後どう出るかというのは、今後同校としては懸念材料になるかも知れません この日はAシードクラス相手にうまさと基本の徹底で最後までよく喰らいついたと思います




全国大会での大阪桐蔭ラグビー 次年度以降全国制覇に向けての課題

2023-01-03 16:51:09 | 高校ラグビー
今季のチームは全国制覇した4年前には惜しくも及ばずもその前年の準優勝した世代や奥井主将の世代よりは上だったと思います というかそこまでの力をつけたと思います ですが現状他校を圧倒する力がないと全国制覇出来ないため、優勝候補の一角 レベルでも全国制覇するために今後身につけるべきものが見えたような気がするので挙げていきたいと思います


※チームとしての攻撃のデザインを増やす
2年続けて敗れた相手京都成章はキックパスやトリッキーなパス回し等チームとしての攻撃のデザインが豊富なため相手ディフェンスに的を絞らせません それに対して大阪桐蔭は強く速く鋭くだけですので相手はひるまなければ前で止めることが出来ます 攻撃のデザインは現状個人技レベルのため、次年度以降はチームとしての攻撃のデザインを増やして緩急をつける必要があると感じました


※勝負所でピッチに出せるリザーブを増やす
京都成章は競った展開でハーフを代える等続々と交代カードをきってきました 対して大阪桐蔭は二人だけ これではチームとしてのスタミナ勝負で負ける危険性が高まりますしチームとしてのラグビーのリズム等が一定で相手の守りやすさが増すかもなと思いながら観てました 1年生と思われるSH川端選手を上記ポジション以外で交代出場させるとかあればと思いながら観てました


※公式戦の経験値を増やす 選抜は逃せない
今季は旧チームからのメンバーがごっそり抜けた分チームの仕上がりがスローになってしまったのか選抜を逃してしまいました これによりサニックスも逃すことになり、今季は公式戦での全国クラスとの対戦は5月の常翔戦のみになってしまいました 練習試合ではそういう学校ともやってると思いますが練習試合と公式戦は違うと思います 経験値の圧倒的な少なさが勝負所で出て見えました


※基本の徹底
今季からノットストレートの基準が厳しくなりました そのせいか大阪桐蔭はそれを多発  他校でも大学ラグビーでもそういうのをよく見かけましたが、優勝候補同士の対戦となったこの日の第4試合に出場した両校はそれは皆無でした ラインアウトに限らず全国制覇を果たす学校は基本が徹底出来てると思われ心身共にプレッシャーがかかる場面になればなるほど、そこの差が出るように思います 



今季の大阪桐蔭は歴代でも屈指の好チームでした というか好チームに進化を遂げました 成長曲線の角度の右肩上がり具合は史上最高だったかと思われます それだけに経験値が例年並みにあればと感じた惜しいチームでもありました その意味でも、冬の花園を制するには選抜に出場して勝ち進んでサニックスへと進むは必須の条件かも知れません 今後代替わりの初期段階のチーム作りは突貫工事的な発想も、必要かも知れません




第102回全国高校ラグビー準々決勝展望

2023-01-02 14:32:50 | 高校ラグビー
※佐賀工(佐賀)ー東福岡(福岡)
スケール感に堅実さも身につけたAシードの東福岡が優位 体格で劣る佐賀工としてはそう多くのトライは臨みづらい ただ、動きの鋭さでは負けていないだけに、東福岡のアタックを低く鋭いタックルで止めてロースコアの接戦に持ち込みたい


※大阪桐蔭(大阪第2)ー京都成章(京都)
速さ鋭さで勝る大阪桐蔭がやや優位 昨年3回戦のリベンジなるかはやや不安定なマイボールラインアウトが鍵になるかも 京都成章も体格や強さは負けていない。相手にアタックをさせぬようFW戦主体の展開に持ち込みたい 蹴り合いに持ち込むのもひとつの手か


※天理(奈良)ー長崎北陽台(長崎)
実力伯仲の好ゲームが期待できる 天理のアタックは見応え十分だがややリズムが一定なだけに、長崎北陽台がしっかりあたることが出来れば封じる道も開けてくるかと思われる 同校のモールは強烈 柱となる両ロックはなかなか崩れない 天理の我慢力が試される


※東海大大阪仰星(大阪第3)ー報徳学園(兵庫)
報徳学園がAシードだが戦術面等チームとしてのラグビーで東海大大阪仰星がやや優位か  報徳学園としては相手のアタックにしっかりタックルにいけるか 個々の突破メインではなくチームとしての展開でトライに結び付けられるかが勝利への鍵かと思われる

第102回全国高校ラグビー3回戦展望

2023-01-01 09:17:57 | 高校ラグビー
※報徳学園(兵庫)ー国学院久我山(東京第一)
Aシードの報徳学園が優位と思われる。サイズ感では負けていない国学院久我山としては相手を捕まえFW主体のスローテンポな展開に持ち込みたい キックを有効に使えるかも鍵になりそう


※中部大春日丘(愛知)ー佐賀工(佐賀)
共に動きが鋭くあたりが強い 体格ではやや劣勢の佐賀工が相手の分厚さに負けることなく初戦のように低くあたる事が出来れば、実力伯仲の好ゲームが期待できる 双方キッキングゲームも巧み


※尾道(広島)ー長崎北陽台(長崎)
初戦でトライ合戦を制してシード校を撃破した尾道だが、長崎北陽台はタックルでしっかり刺せるチームのためそう多くのトライは臨めないないかと思われる もっちゃりした展開のロースコア勝負に持ち込みたい


※東海大大阪仰星(大阪第3)ー国学院栃木(栃木)
昨年決勝の再戦は2連覇を目指す東海大大阪仰星が優位かと思われるが国学院栃木も昨年以上に動きは鋭い 体格、力強さでは決して負けていないため昨年よりも食らいつける可能性は十分にある


※天理(奈良)ー石見智翠館(島根)
決定力で勝っていそうな天理がやや優位かと思われるがノーシードの石見智翠館も小粒とはいえ強さや動きでは負けていない 接戦に持ち込めれば、そうした展開でも交代カードを次から次へとキレる強みが活きてくる


※流通経済大柏(千葉)ー京都成章(京都)
動きで勝る京都成章が優位かと思われるがパススピードに特別なものはないだけに、体格と強さでは負けていない流通経済大柏が捕まえロースコアの展開に持ち込む可能性も考えられる


※大阪桐蔭(大阪第2)ー東海大相模(神奈川)
展開力など全般速さ鋭さで勝る大阪桐蔭がやや優位 東海大相模としては重たさを全面に押し出したラグビーでロースコアの展開に持ち込みたい 相手を捕まえFW主体のもっちゃりラグビーに持ち込めるか


※秋田工(秋田)ー東福岡(福岡)
Aシード東福岡の優位は揺るぎない 強さ速さ鋭さに加えて今季は堅実さも身についている スケール感も昨年同様 ノーシードの名門秋田工としては伝統校ならではの粘りで食らいつきたい 


新年早々以上です




報徳学園 国学院久我山 佐賀工 長崎北陽台 東海大仰星 石見智翠館 大阪桐蔭 東福岡

2022-12-30 16:55:56 | 高校ラグビー

※報徳学園(兵庫)

FW BK共体格に穴なし ラインアウト高くよく伸びるため安定 例年通りの力は少なくともあるが2冠以降夏以降の伸びという点ではやはり気がかり 守りでは強豪相手にはタックルの強度をもう1段上げたい 攻めではCTB福本選手の突破が強敵相手にも効くかが3冠に向けての鍵かも知れません



※国学院久我山(東京第1)

FW BK共に大柄な選手が揃う 報徳学園との3回戦では動きの鋭さでは相手に敵わないため、キックを有効に使いFW戦主体のもっちゃリラグビーに持ち込み ロースコアの展開にもっていきたい



※佐賀工(佐賀)

線の細い選手が多いがひとりひとりのあたりは低く強く鋭い よってBK展開も思いの外鋭かった 加えてSOからと思われるキックを絡めた攻撃も多彩 ラインアウトも高いだけでなくよく伸びる 相手ディフェンスに的を絞られやすく見えたのは気にはなったが次の中部大春日丘戦でも相手の分厚さ屈強さにしっかり相まみえる事が出来れば十分に戦えると思われる なかなかの好チームである



※長崎北陽台(長崎)

強烈な留学生の突破を中心に攻撃を組み立てるノーシード相手に先手を許す苦しい展開となったがラグビーの内容そのものは決して悪くなかった FW BK共に大型かそうでなくても屈強そうな選手を揃え、そんな彼らがSHの素早い球出しから鋭さ溢れる力強い展開ラグビーで攻め立てるも前半はそればかりで相手が守りやすくなってしまって見えたが、後半はFWを縦に突っ込ませてポイント作ったりと攻撃に緩急をつけた上での上記展開ラグビーが功を奏し立て続けにトライを重ね逆転 スコアや試合展開以上の力の差を感じさせる内容で3回戦進出 今後に大きな期待を抱かせるものを見せてくれた 私が見始めた頃にはすでにSHが変わっていた 試合の流れ的なものと私は推察したが、実際のところは定かではない




東海大大阪仰星(大阪第3)

全国制覇した旧チームより仕上がりがよく2連覇ヘ向け視界良好という大阪府予選決勝での印象は、今大会最強とも見て取れた留学生パワーを前面に押し出した個々の突破力が武器の相手をむこうに回しても変わることはなかった 序盤こそそんな個々の突破に戸惑って見えるも程なく慣れてチームとしてのラグビー勝負に持ち込み難敵を危なげなく撃破   選手個々の体の強さという点でもFW BK問わず光るものがあり展開ラグビーの出色さは今年も言うまでもないところ 加えて相手が個々の力頼みと見るや敵陣深くでは迷わずモール戦に持ち込みたい難なくトライを重ねる強かさも兼ね備えており、昨年以上に優勝候補に映るその戦いぶりは、2連覇を成し遂げる資格十分と見て取れた



※石見智翠館(島根)

やや小粒だがどの選手も筋肉の分厚さは感じられ体格に穴なし 球出しの素早さからの展開ラグビーの鋭さは見るべきものがあったがトライにはなかなか至らず 個々の突破力でゲインする場面が少なくそれが野球で言うところの送りバントをきっちり決めることはできるが連打が出ないという状況になり、力で明らかに上回りながら最後までスコアメイク出来ずに終わった要因かと思われる スクラムでなかなか優位に立ちきれなかった事も上記の要因であろう そんな中NO8祝原選手の突破力が終盤目立つようになり、これがもっと早い段階から出ていれば、もっとしっかりしたスコアで勝っていたかもなと思いながら観てました とはいえ競ったスコアの中で次から次へと交代カードをきることが出来るのは強みかと思われ、次の天理など全国クラスの相手をむこうにまわしても、接戦に持ち込む力はあると見る




※大阪桐蔭(大阪第2)

例年通りの力を感じるチームへとしっかり仕上げてきたといった感じだった大阪府予選から例年以上の力を身につけつつあると感じさせるこの日の試合内容だった FWは屈強な選手を揃えBKも筋肉の厚みがしっかりしてる選手ばかりで体格に穴なしは例年通り スクラムはマイボールも含め圧倒する場面が目立つ タックルは大阪府予選のとき以上にしっかり刺さっており展開ラグビーの鋭さも大阪府予選準決勝の頃よりギアが1段上がっている ラインアウト等精度という点では課題が残るがチームとしての今後の躍動を十分に予感させる好チームへと仕上がって見えた 本当にそうなるか否かは精度+リザーブ選手の活躍にあるかと思われる この日出た交代選手の中では1年生と推察されるSH川端選手が小柄で華奢ながら相手にタックルされる等してもなかなか倒れぬ足腰など体の強さを見せてくれた SHとしては送球モーションが大きい等まだまだこれからな感があったが、走力やキック力次第ではウイングやFBで使うというオプションがあってもいいかも知れない



※東福岡(福岡)

一見線が細く見えるがその実体脂肪率の低いサイボーグのような体つきの選手を揃え、筋肉の厚みも皆しっかりしているのは強いときの同校のこの数年と同様 展開ラグビーの鋭さは今季も出色だが例年ほどそれにこだわらずキックで陣地を稼ぐ手堅い試合運びも目立ったのは、昨年準決勝でディフェンスが崩壊したことを受けてのものなのかもしれない いずれにしても今大会も優勝候補の本命であることに変わりなし スクラムももちろん圧倒



※この日観た中ではやはり東福岡と東海大仰星が優勝争いの中心であると感じた 大阪桐蔭も面白い存在 佐賀工 長崎北陽台が思った以上に良かったのも印象的 これらのチームにこの日観ることが出来なかった強豪がどう絡んでくるかも、興味深い