✳守備:どの選手も守備で目立てていたのが、攻め込まれながらも無失点で何とか切り抜けた要因かと思われます。課題が残ったのは前半の前線の守備とラストの相手CK。前半は皆が自分のところでボールを奪いにいこうとし過ぎて単発の守備になってしまっては、プレスをかいくぐられ切り裂かれるといった感じに見えました。敵陣になればなるほど相手からボールを奪いにくいものかと思われ、ましてやこの日のような一人一人が強くてうまい相手には、例えば前線の選手がコースを限定し2列目以降の選手がそれを活かして予測しボール奪取というような、チームとしての連動した守備が求められるかと思われます。後半はそうした守備が出来ていたように思います。最後の相手CKは全員がボールウォッチャーになってしまい背後を突かれてしまう。違うところを見れる選手もいないと、失点につながるリスクは増してしまうかと思われます。
✳攻撃:相手の最終ラインがしっかりしておりなかなか相手に怖さを与える攻撃が出来ず。敵陣に攻め込んだところでの球離れの悪さが目立つ。ボールを持つ選手の問題だけでなく、ボールを持ってない選手のサポートの遅さが球離れの遅さにつながったかと思われます。攻守にオフザボールの動きに課題が残り、それを克服しないと、なかなかAには上がれないかもですね。
✳個々
GK1(多分周参見選手?):精度の高いキック、抜き差し加減を瞬時に且つ的確に判断した上での飛び出しなど攻守に光る瞬時の判断力。セービング力そのものも高く世代屈指のGKになる可能性を秘めているかと思われます。ただ、気になったのがワンパターンな点と現在の立位置。前半のロングキックは全て右サイド、最終ラインからつなぎたいときは全て左SBから。これでは相手にしまいに狙われます。後半、明らかに相手に読まれて見えました。今季の正GKかと思われるもこうしてB戦で見かけたということがどういう事情なのかは何とも。
CB3,6:二人ともCBらしく勝負どころをしっかりとらえた上でボールを奪いにくいことができていたと思います。3は大柄で強く感じ、6は見る限り8月に見たボランチ13と同一人物に見えました。この内の一人が、赤澤選手と今季のCBを組むのかな?と思いながら見てました。
右SB4:これまた大柄で強さを感じました。一年からの主力のSB深澤選手を一列上げる選択肢もできたかも知れません。
左SB2:この選手も8月に見た選手で同じく左SBやってましたがこの日は後半に見せた逆サイドへのクロスの精度の高さが光りました。一方で球もちが長すぎる場面も多く、課題も残ったかと思われます。サイドの選手の役目のひとつとしてドリブルでのサイドアタックがあるかと思われ、ボールを長く持って活躍することが求められる一方で球離れの速さも意識しなければならず、サイドの選手ならではの難しさもあるかと思いますが、取り組めば相手にとって嫌なサイドバックになれるかと思われます。現状、Aでは一点を守らなければいけない終盤に敢えて攻撃のカードとして投入し、カウンターから相手を一人でも多く下げさせて守備に追われるチームメイトを休ませる。そうした事が求められる場面で力を発揮できる選手かと思われます。
ボランチ10,5:10は昨年からプリンスで見かける小柄な選手。白井選手だったと思うのですが忘れました。後半は秀でたものを見せるもこの日は前半は目立たず。フルタイムでコンスタントに働くという点では課題が残ったかと思われます。この日トータルで光ったのはむしろ5の方。球離れの悪い選手が目立つなか、素早く精度の高いクロスを上げる事が終始できてました。素早くやらないと相手に詰められ精度の高いキックはできづらくなりますし、瞬時の判断ができないと素早くはできませんから、それが終始できていたことは高い評価に値するかと思われます。Aでもこの二人がボランチやるのかもと思いながら見てました。
左MF7:Bのキャプテンを務める。この選手も球離れの速さが光り、瞬時の判断でミドルシュートをどんどん放っていたゴールへの意識の高さが光り、首脳陣に上で使いたいと思わせるプレーが出来ていたと思います。FWに向いてるかもですね。
FW11(多分今井選手?):旧チームからAでの試合でも見かける選手。大柄で強さがとにかく目立つ選手ですが、Aではボールさばきに大きな課題を感じるもBではそうしたものも強さを失わず披露。Aでもそういうプレーができるかどうかが、今後の鍵かと思われます。同じく強さ溢れる木村選手とのツートップが組めれば、大阪桐蔭には珍しい、強さを前面に押し出した大型ボンバー系ツートップとして、相手に驚異を与えることが出来るかと思われます。
以上です。今日見た中からどれだけの選手が今季の主力になるのかわかりませんが、今年の大阪桐蔭は強さを前面に押し出した、大阪桐蔭としては珍しいタイプのチームになるかもと思いながら見てました。この日のように、まず守備で目立てるような、昨年のチームのようなことができてれば、きっと結果もついてくるかと思われます。