4日目(2018年9月8日)
市場、美術館、アウグスティーナー・ケラー&カフェ・ディグラス
今日は土曜日。蚤の市が開かれる。そこでナッシュマルクト(市場)と市場に隣接する蚤の市を見てきます。地下鉄3番線と1番線を乗り継ぎカールスプラッツ駅で下車。地上に上がると方向がわからず、あたりを見渡すと変わった建物が見える。「黄金の玉ねぎ」と呼ばれている分離派協会のセセッションらしい。ようやく現在位置がわかりました。
セセッションから数分歩くと市場が見えてきました。
果物、野菜、魚、香辛料などの食材を売る店や食事のできる店も並んでいます。
市場を抜けるとすぐ隣が蚤の市です。スリに気を付けろと言われましたが、まだ人影はまばらで心配はなさそう。
横の通りに面して変わった建物が2つ見えます。オットー・ワーグナーが設計したメダイヨン館とマジョリカハウスです。マジョリカハウスは、アールーヌーボー風の絵が描かれています。
蚤の市のあとは、楽しみにしていた美術館へ向かいます。蚤の市の端近くにあるKettenbruckengasse駅からカールスプラッツ駅まで地下鉄、更にトラムに乗換えてオペラ座で下車。オペラ座から歩いてマリアテレジア広場まで行きます。
広場中央にマリアテレジア像があります。像に向かい左側に美術史博物館(KHM)があります。オープン時間10時の少し前に入口に到着しました。
美術史博物館
美術史博物館の入場ゲート
ここでシニア割引を使いシニア・チケット€11を買いました。
お目当ての絵は、フェルメールの「絵画芸術」、ブリューゲルの「バベルの塔」「雪中の狩人」、レンブラントの「自画像」です。観客はとても少なく、ゆっくりと気ままに見ることができました。写真撮影もOKです。ただしフラッシュは不可。教科書で見たことのある絵が沢山あります。お目当ての絵はどれもとてもすばらしく足を運んだ甲斐がありました。中でも印象に残ったのは、アルチンボルドの「夏」という作品です。
この絵は良く見ると、ぜーんぶ実りある植物で描かれた、とても不思議な作品です。花や果物を使って、ひとりの肖像画を完成させています。一通り館内の作品を見た後、最後にもう一度戻って観てしまいました。素晴らしい!!!
歩き疲れたので館内にあるカフェKHMで一休みしました。ここはガイドブックに必ず載っている有名観光スポットです。世界一美しいカフェとしてインスタ映えスポットとしても人気があります。大理石の柱や華麗な壁画を眺めながらケーキとコーヒーの優雅な時間を過ごしました。博物館の2Fにあり、吹き抜けの天井なので、博物館の3階からはこのように美しいカフェを望むことができます。
我々は赤いリングの8時方向にある座席を確保できました。ケーキを並べたショーケースの所へ行き指差しでケーキを注文しました。エステルハジィートルテとラズベリー・ポピーシドケーキを頼みました。席に戻りタキシード姿の係員を呼んでコーヒを注文します。今回はメランジェを頼みました。
ラズベリー・ポピーシドケーキ エステルハジィートルテ
美術史博物館を出て、1番線のトラムでリングを半周しSchwedenplatz(シュベーデンプラッツ)で降りました。ここからケルントナー通りを南下しアンカー時計を見て、シュバルツェン・カメール(黒いラクダの意味)という店まで行き、お土産にQuitten gelee(マルメロ・ジャム)買うつもりです。
アンカー時計は旧市街のホーアーマルクトにあり、二つの建物を結ぶ空中回廊に設置されている仕掛け時計です。正時になるとカラクリ人形が廻りはじめるので見物客が大勢います。我々も人ごみを見つけ、この場所がわかりました。
更に南下するとシュテファン寺院の裏手に出ます。シュテファン広場を右に曲がり、グラーベン通りの突き当りにあるユリウス・マインルに寄り道。オペラ座で目にしたコーヒーカップを買うつもりです。ユリウス・マインルのマークがデザインされた小さめのカップを買いました。
ユリウス・マインル入口
ユリウス・マインルを出て、Bognergasse(ボグナー横丁)を曲がるとすぐにシュバルツェン・カメールの黒いラクダの看板が見えます。
ここは、ベートーヴェンが常連だったという、カナッペが名物のカフェバーです。カウンターのガラスケースの中には、見た目も鮮やかなカナッペが、十数種類きれいにディスプレイされていました。以前TVのドイツ語講座でも紹介され、講師の現地女性が奨めていたのがマルメロ・ジャム (Qitten gelee)。ジャム作りを趣味とする私としてはぜひ手に入れたいお土産です。壁の棚に並んだたくさんのジャムの中からようやくマルメロを見つけゲット。1つ €6.3でした。
夕飯にはまだ時間があるので、居酒屋で軽くワインでも。ケルントナー通りをオペラ座裏まで歩き、アウグスティーナ・ケラーに入りました。
入口をくぐるとレンガ造りのワイン蔵で雰囲気があります。客は我々だけ。ワインと黒ビールとチーズ盛合せを注文。まず乾杯してあたりを見回していると奥からアコーディオン弾きがやってきました。他に客がいないので、付きっきりで演奏してくれます。チップを渡すと更に張り切り、日本の曲も演奏してくれました。
軽く酔い、夕暮れのケルントナー通りをぶらつき、ストリートパフォーマンスをいくつか見ました。
夕食はシュテファン寺院裏手にあるカフェ・ティグラスで。この店もNHKのドイツ語講座で知りました。ウィーンには沢山のカフェがありますが、料理に力を入れているカフェといえばここ「Cafe Diglas」。1988年には今までのウィーンのカフェハウスの常識を覆すともいえる大改革をしました。それは「カフェでも美味しい食事が食べられる事」。それまでカフェでは簡単な食事しか出さなかったのですが、この時から美味しい食事が食べられるようになったと紹介されました。
カフェ・ディグラス
ディグラス店内
バレーダンサーのスカートをかたどったランプシェード
この店の名物グヤーシュ
生クリームたっぷりの赤スグリのシュニッテ (Ribisescaum schnitte)
いや~満足満足。今日も一日よく遊んだ。それではホテルへ帰るとするか。
4日目終了
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