いよいよ夏休みも残り1週間になりました。
やはり、苦手な宿題が残ってしまいます。
土・日に時間をとって、苦手中の苦手な「作文」を、親子でやっと攻略することが出来ました。
「作文を書きなさい」と息子に言っても、なかなか書けるものではありません。
作文って、見通しを立てて考えたり、自分の考えを言葉にしたり・・・
広汎性発達障害を持つ息子にとっては、かなりハードルの高い課題なんですよね。
なので、親が細かく刻んで、スモールステップ式にして攻略していくしかありません。
まずは、お題から。
息子に書きたいテーマを聞いたところ、案の定、「分からん!!」
そこで、いくつかのテーマを提案しました。
・サッカースクールのこと
・大好きなサッカーのこと
・せっかくの夏休みに軟骨にひびが入ったこと
・夏休みの旅行のこと
その中から、息子は、「夏休みの旅行のこと」を選びました。
次は、裏の白い紙(節約です♪)を何枚も持ってきて、「どこで? 誰が? 何したん?」と、牛窓旅行のことを息子に聞きながら、箇条書きにして次々に書き出していきました。
誘導尋問じゃないけれど、「この時は?」みたいな感じでどんどん聞いていきます。
「何した?」という質問に対しては、息子はしっかり答えられるのですが、「どうだった?」とか「どう思った?」という質問をすると、「覚えてない」「分からん」「忘れた」と、答えられなくなってしまいます。
そんなときは、言葉にしてあげる作業が必要です。
例えば、息子は景色には興味がないからか、自分の感情がよく分からないからか、カヤックで海を渡った時の感想が全く何もないそうです。
「必死で漕いでたんやな」と言うと、「そうそう!」と、相槌を打ちます。
私の言葉に、微妙に違うと感じた時には、
「そうじゃなくて、〇〇やねん」と、自分で表現することもあります。
ある程度、紙がいっぱい埋まったところで、
「〇〇が一番書きたいことは、どれ?」と聞きました。
すると、息子は、
「ペンションの近くのビニールハウスの牛が本物じゃなかったこと!」
と、即答しました。
「あと、カニが歩いていたこと!」
「そこ~!?」と、思わず私は聞き返してしまいました。
ペンションには歩き回れるスペースがなかったので、夜、父親と一緒に周辺の散歩に行ったときに、近くのビニールハウスの中に牛がいたそうです。
全然動かなかったけど、くさくて牛の匂いがするから本物かなと思っていたのが、翌朝、明るくなってからよく見ると等身大の置物だったそうです。
それと、道路の端を歩いていたカニ。
シングルフォーカスもまた個性だと思うようにして、「そこかぁ~」と言いながら、
「じゃあ、それと、次はどれがいい?」と、私は息子に聞きました。
「海で流されたこと!」と、答えたので、
「じゃあ、前島でのことを作文にしよう!」と言って、
①フェリーで前島に渡ったこと
②ペンションの近くで、例の牛とカニを見たこと
③シーカヤックの体験で、島で遊んでいる時に救命胴衣を着たまま流されたこと
を作文に書くことになりました。
あとは、箇条書きの文の中から、この3つの関連のものをうまくつなぎ合わせて原稿用紙に清書していくだけです。
原稿用紙2枚半の作文、1枚書くごとに休憩を入れ、なんとかやっと仕上げることが出来ました。
肩の荷が下り、息子よりも親の方がほっとしている感じがします。
息子が旅行で一番印象に残っているという牛
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