息子は、サッカークラブを休部し、長い緊張と不安からようやく解き放たれたように見えます。
そのせいか、表情も明るくなり、昨日今日と、学校に行き渋ることもありませんでした。
昨日、担任の先生からいただいたお電話によると、クラブを休部して、サッカースクールだけ通うことにしたことを、息子自ら先生に話しに行ったようです。
また、学校でサッカーのことを思い出して、辛そうにしていることもなくなったということでした。
クラブでのサッカーは、息子にとって、そんなにハードルの高いものだったのでしょうか。。。
コミュニケーションの問題や、体の使い方が不器用なことが、クラブでサッカーを続ける上で一番の障害になると私は思っていましたが、この2ヶ月間、息子が闘っていたのは、息子の中の不安とでした。
何がそんなに息子を不安にさせるのか・・・
ずっとずっと考えていました。
広汎性発達障害を持つ息子は、物を見たり考えたりする時に、どうしても一点だけに強く狭く注意が向いてしまう傾向があります。
そのせいで、2つのことを同時に行うことが難しかったり、周りの状況がよく分からなかったり、全体・先行きが見えなかったり、他人が何を考えているのか理解できなかったり・・・と、人より不安に陥りやすいようです。
しかも、何か不安なことがあったりすると、もうそのことしか考えられなくなってしまい、ますます周りが見えない、他のことを考えられない・・・という悪循環に陥ってしまいます。
そうなると、サッカーどころか、今まで難なくこなせていた日常生活にまで支障が出てくるのです。
息子は、ソーシャルスキルを学び、コミュニケーションの方法を身に付け、先生方の支援を受けながらも、通常学級で十分みんなと一緒にやっていけるようになりました。
サッカーにしても、スクールに通うようになり、最初は困難なこともあったけど、好きという気持ちを原動力に努力を重ね、公園で色んな友達とサッカーをして遊ぶことも出来るようになりました。
だから、サッカークラブでも、人より困難なことが多く、慣れるまで時間はかかるだろうけど、きっと息子はそれらを乗り越えて、大好きなサッカーを続けることが出来るだろうと思っていました。
けれど、息子の不安は、私の想像をはるかに上回るものでした。
勉強が手に付かなくなり、学校へ行く気力もなくなり、食べることさえ億劫になってしまったのです。
私も、息子のことで不安になり、同じように悩んでいるつもりではいましたが、当然、日常生活を送るために別のことを考える時間があったり、息子のことを考えていても、少し離れて考えてみたり、う~んと離れたり、全くのニュートラルに戻したりと、色んな角度から物事を考えることが出来ます。
息子は、それが出来ないのです。限りなく一点集中。片時も頭から離れず・・・。
どれだけ疲れることでしょう。疲弊しきってしまったのです。
そう考えると、息子が「サッカーをやめたい」と、私にヘルプを出したことは、決してネガティブなことではなく、自分の生活を立て直すためにとった有効でポジティブな選択だったと思えます。
今回のことで、息子は、これから先も、人より躓くことが多いのだろうと感じました。
ソーシャルスキルなど、いくらトレーニングを頑張っても、努力だけではどうにもならない部分があるのです。
躓いても、立ち上がる力を持ってほしい。
今回、私に出してくれたように、周りの人にヘルプを出せるようなしなやかな心を持ってほしい。
今は、私が、息子への声掛けを周りの方々にお願いしていますが、将来、息子が、友達だったり、先生だったり、上司だったりの意見を聞いて、彼の偏りがちな見方を補えますように。。。
そのためにも、息子には、毎日を、元気で楽しく過ごしてほしい。
この世の中を肯定して生きていけるように、人を信頼することが出来るように・・・
息子の心に温かな気持ちを積み重ねることが出来たら、強くしなやかに心も育っていくような気がするのです。
試合とかあれば、誰だって緊張しちゃうよね。
好きなことなら、自信がつけば いつか成功すると思う。。。
それが、直ぐにできる人とゆっくりゆっくり時間をかけてできる人と、様々。。。
うちの息子も練習は好プレー出すけど、試合になるとダメみたい。。。
でも、まだ小学生。
無理強いしないで、その子のリズムに合わせるゆっくりと。。。
ダメな時は、ダメと拒否反応出したのだから、立派だよ。
うちの息子だって、はまったスポーツは小さな頃から3つもあるよ。(笑)
徐々に適応能力をつけて頑張って欲しいね!!
応援しているよ♪
今日はサッカースクールの日で、どうかなぁ…と、心配していましたが、
息子は自ら出かけて行きました。
スクールは、クラブのKコーチが指導してくださっています。
息子の特性を詳しくお伝えしたこともあり、
先週から、スクールでの指導が分かりやすくなったと、息子も感じているようです。
ありがたいことに、多くの方が息子の成長を見守ってくださっています。
すぐに心配になってしまう私ですが、焦らず、ゆったりと見守っていこうと思います。