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ウクライナ戦 --- W杯常連国との強化構想ズタズタ

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ジーコ敵は内…W杯常連国との強化構想ズタズタ (夕刊フジ) - goo ニュース




ジーコ敵は内…W杯常連国との強化構想ズタズタ
2005年10月13日 (木) 11:46


(夕刊フジ)

 【キエフ(ウクライナ)12日=久保武司】ジーコの敵は内にいた!! 日本代表はウクライナと親善試合を行い0-1と惜敗。しかし、対戦を熱望したエース、シェフチェンコ(ACミラン)は、ベンチにも入らないばかりか、1.5軍メンバーが出場し、とても強化試合とはいえないお粗末さ。そんな相手にも負けてしまうのが日本の実力だ。だが、ジーコ監督の熱望するW杯強化構想をバックアップできない日本協会の大失態も見逃せない。

 ジーコジャパンが、まんまと一杯食わされた。勝負に負けた恥の上塗りだ。日本は中田英寿ら欧州組8人をそろえたが、相手はシェフチェンコ不在の1.5軍。当地で今週開催された「W杯出場決定祝賀会」にはシェフチェンコは出席していたが、試合前に所属するミランに帰った-という情報さえ流れた。


 今回はウクライナ協会の招待試合だ。同協会は「シェフチェンコは必ず出場させる。観客も3万人は動員させる」という条件を日本協会に提示。招待を受けた日本協会にも約1000万円のギャラが支払われることになっていた。しかし、ウクライナ協会のある幹部は、「シェフチェンコが出場しない違約金? 日本が払えというなら払ってもいい。でも、ACミランへ支払う金額に比べれば微々たるもの。あそこのクラブ会長はイタリアの(ベルルスコーニ)首相だしね」と鼻で笑っていた。


 試合前日にはシェフチェンコ発熱の情報が流れ、今回の「欠場」は完全に仕組まれていた格好だ。にもかかわらず、日本協会幹部は、当日まで「心配ない。絶対にシェフチェンコは出場する」と信じて疑わなかったという。


 ウクライナ協会は、総資産3000億円を超える鉄鋼業などを営む実業家や、有力クラブのディナモ・キエフのオーナー一家が牛耳っている団体。市内では偽警官や詐欺行為が昼間から横行し、試合会場でもベンチ裏で、ジーコ監督や中田英寿に、関係者がサインや土産物をねだる無秩序ぶりだった。


 ただ、だまされたとはいえ、日本協会の失態も否めない。というのも、「シェフチェンコの出場は契約書で縛りをかけていなかった」(協会関係者)から。「保険」をかけていないから、抗議はできずに、シェフチェンコ欠場に対して違約金も請求できない。


 問題はジーコジャパンの親善試合の日程の組み方にある。日本協会では、マッチメーク委員会(委員長・平田竹男専務理事)が中心となり、ジーコ監督のリクエストを聞きながら対戦相手を選出。W杯出場を世界最速で決め、当時からジーコ監督は「W杯出場する強豪国と試合をしたい」と熱望していた。


 にもかかわらず、用意したのは12年越しでW杯初出場を決めたウクライナと、日本より格下のラトビアとの2試合。また、11月16日に今年最後の親善試合を東京・国立競技場で行うが、この試合もアフリカ第3代表のコートジボワールしか招聘(しょうへい)できなかった。


 ジーコ監督の希望は「世界ベスト10に入る欧州勢」。当初は、フランスに白羽の矢を立てたがご破算となり、続いてイタリアと交渉したが、「主力抜きなら」という返事が来て今度は、日本協会側が却下した。ジーコ監督は、独自のルートを使い、イングランドやオランダと具体的なリクエストを出していたにもかかわらず、だ。


 いずれにせよ、今回の東欧遠征は大失敗に終わった。メンツばかりを気にして、「神の顔」を一切利用しない摩訶(まか)不思議な代表強化策ばかりの日本協会。責任を一身に背負うジーコ監督が、あまりに気の毒である。







中田浩二については↓ココ。

偉愚庵亭憮録 木曜日, 10月 13, 2005 ウクライナ戦





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