シンシナティ・キッド [DVD] | |
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1965年のアメリカ映画。監督はノーマン・ジュイソン。出演はスティーヴ・マックィーン、カール・マルデン、チューズデイ・ウェルド、エドワード・G・ロビンソン、他。
舞台はニューオーリンズ。スティーヴ・マックィーンはポーカーの賭博師。ファイブ・スタッド・ポーカーでザ・マンの異名をもつ名手エドワード・G・ロビンソンに挑み、この世界の頂点を目指そうとする。
スティーヴ・マックィーンがビーフステーキを食べる場面がある。この前あたりから映画は佳境にはいり、一気にラストまで進む。エドワード・G・ロビンソンとの勝負の途中、スティーヴ・マックィーンはイカサマに気づく。自分に有利な札が回ってきていることに気づき勝負を中断しディーラーのカール・マルデンを問い詰める。カール・マルデンはギャラリーとして来ていた実業家からイカサマを指示されていた。エドワード・G・ロビンソンにカモにされたことがある実業家はスティーヴ・マックィーンに勝たせエドワード・G・ロビンソンを破滅させようとしていた。
実業家はスティーヴ・マックィーンを呼び出し、ステーキをおごりながら自分に従うように言う。スティーヴ・マックィーンはそれを断り、ディーラーとして席についていたカール・マルデンを交代させ勝負に真っ向から挑む。
この映画を初めて観たのはTVでの放映。実業家がスティーヴ・マックィーンにステーキを振る舞いながらこんなことを言ったように記憶している。
「いつでもステーキが食べられるようになりたくはないか」
日本語吹き替えで私の記憶もおぼろげなので怪しいがニュアンスはこんな感じだったと思う。今、レンタルされているDVDで確認してもそういうセリフは出てこない。あの場面では悪くないセリフだと思うのだが。
スティーヴ・マックィーンがステーキを食べる仕草が好きだ。ナイフは肉を切る時にしか持たない。切った後はフォークを利き手に持ち替えて握り方も変えて口に運ぶ。これを繰り返す。これは正しい作法なのだろうか。たまにアメリカの家庭の食事風景を映したTVなどでも同じ作法を見ることがある。ずっと気になっている。
(2015年10月)