投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

伽耶から倭国

どうしても朝鮮半島は朝鮮人の土地であったと思いたいらしい。

金 達寿、他 「韓国・日本 古代史紀行 伽耶から倭国」 竹書房

金達寿と日本の大学の教授・助教授3名の共著。1986年5月30日発行。

金 達寿
西谷 正 (九州大学助教授)
平野 邦雄(東京女子大教授)
山尾 幸久(立命館大教授)

三国志魏志「韓の条」「倭人の条」を読むと、朝鮮半島南部には倭人の国があったとなっている。「韓の国」は「帯方郡」と「倭人の国」に挟まれていることになっているし、「帯方郡」から「倭」に至るには海を渡る前に「その北岸である倭人の国」に着くことになっている。だからそのあたりにあった伽耶と日本を関係付けるのは良しとするが、この本ではその地域を朝鮮人の国として扱っている。どうしても朝鮮半島には朝鮮人しか住んでいなかったと思いたいらしい。

共著であるから同じ考えの者どおしと想像するが、それでも比較しながら読むとずれが見えてくるのが面白い。

特に対談の部分では、やんわりと金達寿が他のメンバーにたしなめられている。

金達寿は、道端に転がっている石から高句麗を想像できる人だったから、酔っ払いの与太話みたいに話が突拍子も無い方向につっぱしる。誰か止めなきゃ無茶苦茶。
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