東京でカラヴァッジョ 日記

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暁斎・暁翠伝(東京富士美術館)

2018年04月06日 | 展覧会(日本美術)
河鍋家伝来・河鍋暁斎記念美術館所蔵  
暁斎・暁翠伝
先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄
2018年4月1日〜6月24日
(前期:〜5/13、後期:5/15〜)
東京富士美術館


   暁斎展を見るのは、2015年の三菱一号館美術館および2017年のBunkamuraザ・ミュージアム以来で3回目となる。今回は、3番めの妻との間の娘・暁翠との2人展。


暁斎



暁斎《新富座妖怪引幕》の複製
   仮名垣魯文が新富座に贈ったもの。縦4m×横17mの大画面。1880年、魯文の注文で僅か4時間で描き上げたとされる。実物は早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が所蔵。



暁斎《枯木寒鴉図》
榮太棲本舗
   1881年、第2回内国勧業博覧会に百円という破格の値段をつけて出品(同博覧会は値段をつけて出品することとなっていたらしい)。周囲から高すぎると非難されると「これは鴉の値段ではなく長年の画技修行の価である」と答えたとされる。すると榮太樓本舗店主が本当に百円で購入。その後、この鴉は「百円鴉」と呼ばれるようになり、鴉の絵の注文を多数受けるようになる。
   本展には、「妙技二等賞牌」と「二等賞の賞状の写」も出品。
 
 
 
 
暁斎《女人群像  下絵》
   寛ぐ若い女性たちは、中世から江戸時代後期に至るまで、時代も階級も様々。
 
 
 
暁斎《夕涼み美人》
   暁斎が人体を描く際、骨格まで描いたことがわかる下絵。
   もう1点、同種の下絵
 
 
 
暁斎
左:《竹虎之図》
右:《月に二羽の杜鵑》
下:《動物図巻》
 
《動物図巻》部分「生首を咥える狼」
 
 
 
暁斎
左:《美人観蛙戯図》
右:《見立七福神之内  花見弁天図》
下:《惺々暁斎画帖(二)》

《惺々暁斎画帖(二)》部分
   池の表面に「絹地」を貼って水草を描き、その下に黒髪が揺らめく。



暁斎
《幽霊図》
初紹介作品。
 
 
 
暁斎
上:《人物三長図》
中:《放屁合戦絵巻》
下:《開化放屁合戦絵巻》
 
 
 
 
画室の暁翠
 
 
 
✳︎展示室内の画像はブロガー内覧会で許可を得て撮影したものです。


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