4月は年度変わりとなるところが多いと思います。特に事務・管理部門は新入社員の受け入れ、決算、人事異動、事業計画の公表・実施、株主総会、有給休暇の付与計算、昇給などいろいろな行事が多くなりますし、また前期の締め切りと当期の開始業務を同時進行しなければなりません。私も長い間企業の管理部門の責任者をしておりましたのでこの時期は前期と当期の間で業務を行うということが通常でしたがこの中で一番大変だったのは人事でした。
人事異動等の計画はすでにできているのですが実際異動を行ってみると不都合が発生したり、社員の個人的事情の変化があったりで計画の変更を余儀なくされたりします。人事異動はパズルの様なもので、特定の1人を変更することは全体の計画の修正・変更もしなければならないことにもなりかねません。
人事異動は単なる人の異動ではなく、経営戦略に基づきなされるものでなければなりませんし、構成員の特性等を見極めたうえで異動によるプラス・マイナスも計算しなければなりません。人事の失敗によりその組織が機能しなくなることもあります。
何か問題が発生すると、○○本部、○○部を発足して対応するという話をしますが、それが本当に必要か、また構成員となる適切な人材は揃っているか、他の部門との重複や摩擦はなど検討していくと意外に既存の組織に最小の異動で解決することも多くあります。
「仏造って魂いれず」、組織や人事異動をしただけで問題が解決したり、目的が達成されたりするようなことは殆どありません。組織変更や人事異動はその後どのようにそれを運営していくかが重要なことなのです。
ついでですが、
建設業許可を受けている場合、役員変更、営業所の新設・廃止、又は技術者や経営管理者の異動などにより変更届の提出が必要となりますので注意してください。また、決算期終了より4ヶ月以内に事業年度終了届を提出しなければなりません。
その他、産業廃棄物収集運搬業(積替え保管なし)の許可が今まで積卸しを行う政令都市毎に許可を受ける必要がありましたが、23年4月1日より同一県内で行う場合原則として県知事許可に一元化されました。現在の許可については経過措置がありますので確認が必要です。