最近、テレビ・新聞などで“リーダーシップ”、 “強いリーダー”又は“リーダーとしての素質”云々、リーダーについての話題が目に付きます。
東日本大震災とそれに続く福島原発事故に対する対応からリーダーの必要性がクローズアップされているのだろうと思います。
これは、企業においても同じで企業の業績が低迷し又は企業経営の根幹を揺るがすような事態が発生するとリーダー論が活発になる傾向があります。過去にもこういう場面では“あの人はりーダーとして‥‥”“リーダーというものは‥‥”ということを聞く事が多々ありましたが、残念ながら日本では、創業時など特異な時期を除いていわゆる欧米のようなリーダーが長い期間存在することはあまりないのではないかと思います。実際、企業の再編時や企業の再建時等に強いリーダーシップを持った人材がトップとなった場合でもそれはほんの一時期受け入れられますが長くは続かず最終的には、議会の議長のような調整型のリーダーが支持されることが多くなります。
結局、強いりーダーシップの元でのトップダウン型では、「総論賛成、各論反対」、「期待はするが、支持はしない」ということになることが多くなりそれらを調整のできる人材がリーダーの条件となるのではないかと思います。そしてこれが日本人の特質ではないかと思います。