2018年7月29日(日)
トルラからオルデサ渓谷を振り返る
斜面一面をエリソンに彩られた谷を過ぎ、川と共に下ってくると、
樹林帯に入り、足元には草も増してきます。 が、崖の上の方にはまだずっとエリソンが見られます。
オルデサ渓谷の切り立った岸壁は少し遠くにはなりましたが、まだまだ登山口の方まで続いています。
現地の登山者の方と会うと "Hola!(オラ!)" と言いあったりします。
フランスでは "Bonjour!(ボンジュール!)" です。
森の中に入ってきました。
この辺りは既に登山口から1時間半程の所なので、お子さんも含めた家族連れの方々も多く見かけました。
このような滝を見たりしながらハイキングができるのです。
とても素敵です。 また、もっと小さな滝や、川岸に近づける流れもあったりするので、
適当な所まで歩き、お昼ご飯を食べて戻るようなハイキングに来ている人たちもたくさんいました。
ちょうど12時ごろ、眺めの良い静かな場所まで来ましたので、私たちもランチタイム!
このはるか下に川が流れていますが、広すぎてもう撮り切れない。
ゴリッツ小屋で作ってもらうランチは名物の「クスクス」です。
わたし、クスクスって何かの実だと思っていましたが、小麦で作られたパスタの一種だそうです。
既に色々な野菜やオリーブが混ぜてありますが、これにオリーブオイル、バルサミコ酢、塩などをお好みでかけていただきます。
久しぶりに混ぜご飯的なものを食べて、とても美味しかった~!
フィリップさんが「キンギョソー。」と教えてくれた。w
「キンギョソー(金魚草)とギンリョソー(銀竜草)は何が違う?」と言うのですが。。。w
どうも同じ発音に感じるようです。
この辺に来ると登山口まであと10分程。 渓谷の壁はずいぶん遠くに、足元のトレイルはしっかり整備されています。
それでもブナやカンバなどの森が美しく。。。
登山口駐車場まであと少し。
アラザス川を越えたらもう少しでこの山行も終了です。
奥に見える岸壁をもう一度振り返ります。
photo by TL北島さん
とうとう登山口のインフォメーションセンターに到着です! 無事ゴ~ル!!(13:23)
ゴリッツ小屋からゆっくり休憩をとったり、写真を撮ったりしながら6時間の行程でした。
おそらく上出来、予定通りだったと思います。
この後はトルラの街までシャトルバスに乗って山を下ります。
みんなそれぞれに胸いっぱいの期待と、いくらかの不安を持っての国境越え山行でした。
けれどみんな笑顔で、順調に歩き通し、ビックリしたり、感動したりしながらの思い出深い2日間となりました。
photo by TL北島さん
そんな思い出を振り返りながら、バスを待つ間にかんぱ~いっ!!
20分程バスに揺られトルラの町に到着。 私たちが宿泊するエーデルワイスホテルです。
お花に囲まれた入り口前のテラスでウェルカムドリンクをいただいていると、フィリップさんのご挨拶が。
そうだ。 フィリップさんとはもうここでお別れなのです。
photo by TL北島さん
思えばアユー小屋へのトレッキングの日から5日間、本当にお世話になりました。
楽しく、安心して歩けたのもフィリップさんとTL北島さんのおかげ。 感謝の気持ちでいっぱいです。
2年前、シャモニーでお世話になったガイドの白野さんもそうでしたが、ガイドさんはガイドをするだけでなく、
山小屋やレストランに入ると私たちの飲み物のオーダーをしてくれたり、メニューの説明をしてくれたりします。
これは言葉の問題もあるので、まぁやってくれることもあるかなと思いますが、それ以上に、率先して山小屋の仕事を手伝ったりもします。
私たちが席に着くとコップ、フォーク、料理などを小屋の人に任せずにどんどん運んできてくれるのです。
皆さんそのように訓練されているのでしょうか。 お人柄でしょうか。
とにかく、本当に親切で楽しく、頼りがいのあるガイドさんに巡り合えてよかったです。
夕食までにはずいぶん時間があるので、一休みしたらトルラの街並みを見に行きます。
ホテル入り口にあった案内板。 Tokio までは 10,781Kmだそうです。 あ~、帰りたくないなぁ~。
ホテル前からオルデサ渓谷の岸壁。 オルデサ渓谷は奥の高い岸壁を写真右の方に入っていった谷だそうです。
さて、トルラの古い町並みへ入っていきます。
だいたいどこもこのように趣のある町が残っているのですごいです。
そしてどこもこのように車が通るのですから。w
ずっと石造りの街並み。
教会の塔の向こうにオルデサ渓谷の壁。
高い所からもう一度オルデサ渓谷方面を眺める。 これで本当に山からは離れてゆきます。
ピレネーの景色も今宵が見納め、と言うことです。
麓の牧草地がまるで日本の棚田のようになっていますが、これもこの辺りの代表的な風景のひとつなのだそうです。
この日の夕食はホテルのレストランではなく、外のレストランに外食でした。
フィリップさんがいないので、TL北島さんが一生懸命にメモを見ながら注文のお手伝いをしてくれました。
こちらのレストランではほとんど英語が通じず、北島さんも四苦八苦というところでした。w
それでも飲み物、サラダ、スープ、メインディッシュ、デザートと好みのものを注文できましたよ。
私は久しぶりにお魚。 チーズクリーム風のソースが添えてあり、とても美味しかったです!
打ち上げ気分でワインを飲んで、大いに盛り上がりました。
すっかり暗くなりあとは眠るだけ。 朝起きたらバスでピレネーを離れます。
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