先日テレビニュースで、大飯原発に常駐している牧野経済産業副大臣が「科学技術の粋を集めた原発で、クラゲごとき・・・」ということを述べておられました。確か、最大出力に到達した時のものだったと記憶しております。自分に課せられた使命をやっと達成できたといった高揚感のなせる業か、これでやっと東京に帰れるといった安堵感からか気が緩んだのでしょうか?
しかし、我が国の副大臣ともあろうお方が「クラゲごとき」とは、何とも情けない発言ではありませんか。クラゲこそいい迷惑です。クラゲは何も悪いことをやったわけではありません。むしろ自然の摂理に従って生きているだけのことです。自分達の都合の悪いことに対して、このような言葉で片付けてしまうことに傲慢さを感じずにはいられません。
クラゲを他の言葉、例えば原発に反対する勢力に置き換えてみたらどうでしょうか。国民の大半が反対しているのであれば「国民ごときが・・・」とでも仰るつもりなのでしょうか?
「科学技術の粋を集めた原発・・・」と仰るならば、それでも事故が発生する可能性がある。しかし、その可能性を出来得る限りゼロに近づけるように全力を上げていくといった決意を述べていただきたかったのですが。