変革が求められる業界

~需要の高い介護業界がより良く変わっていくために~

可能性が広がる、介護業界におけるデジタル革命とは

2023-09-15 10:05:41 | デジタルヘルスケア

 近年、介護業界は大きな変革の兆しを見せています。その変革の一翼を担っているのが、デジタルテクノロジーの導入です。デジタルヘルスケアは、利用者の健康情報をデジタルフォーマットで管理し、医療プロフェッショナルと連携する手法です。これにより、利用者の状態をリアルタイムでモニタリングし、効果的なケアを提供できます。介護業界でもデジタルヘルスケアの導入が進んでおり、利用者の健康状態を効率的に管理できるようになっています。

 デジタルケアプラットフォームは、介護機関やケアプロバイダーにとって効率的なツールとなっています。これらのプラットフォームは、スケジュール管理や医療記録の管理、コミュニケーションツールとして使用され、ケアの質と効率を向上させています。テレヘルスケアは、遠隔地からの医療やケアの提供を可能にするテクノロジーです。医師や介護士とのビデオ通話やモニタリングを通じて、継続的なサポートを行うことも可能です。

 IoT(モノのインターネット)デバイスは、高齢者の安全や健康の監視に役立っています。例えば、スマートウォッチやセンサーは、転倒の検知や健康データの収集に使用され、早期のトラブルの発見や緊急時の対応をサポートします。デジタル革命は、介護職のスキル要件にも変化をもたらしています。従来の介護スキルに加えて、デジタルツールの操作やデータ管理が必要とされるようになっています。介護職員にとってデジタルスキルの向上が求められています。

 介護業界におけるデジタル革命は、高齢化社会への適切な対応や効率的なケアの提供に向けた重要なステップです。デジタルテクノロジーの導入により、患者の生活の質が向上し、介護職の負担も軽減されます。これにより、介護業界全体がより効果的で質の高いケアを提供し、変革が進んでいくでしょう。


介護業界の現状と、LIFE導入によって変わっていく未来

2023-02-16 07:11:27 | LIFE

 客観的な根拠や情報を元に介護サービスを提供することを目的として、2021年度から運用が開始された科学的介護情報システムLIFEは今後の介護業界を支える柱として期待されています。
導入により、介護職員の専門性の向上や価値を高めることにも役立つと言われています。
また、LIFE導入による職場のICT化により、業務効率化にも役立ち職員の負担を減らす役割を持つことも期待されています。

 介護業界の人手不足は、以前から問題視されていることです。
きつい仕事や待遇面、給与の低さなどにより介護職を選ぶ人材が少ない現実があります。
人手不足から、現場での職員の負担も大きく離職率が高いことも問題として挙げられています。
外国人労働者の介護職への登用や施設のICT化、介護ロボットの導入など、国を挙げて介護職の人材確保を行っていますが、なかなか人材の確保に繋がっていかないのが現実です。

 LIFEの導入により、介護職員の地位の向上や専門性をアップすることにも繋がることが期待されています。
LIFEを活用することで、ベテランも新人も関係なく質の高いサービスを提供できることは、利用者やその家族にとっても安心できます。

 個人の裁量に頼ることなく、客観的なデータに基づいて介護を受けることが身体機能の改善にも役立つからです。
少子高齢化により今後ますます介護を担う若手世代の働き手が減少していくという現実が待ち構えています。
そんな中で介護職に就きたいと思えるような環境づくりに国を挙げて取り組んでいく必要があります。


現在、介護業界で業界で話題になっているLIFEとは?

2023-01-31 07:11:27 | データ

 科学的介護とは、近年介護業界において話題を集める新しい介護の取り組みのことで、LIFEとも呼ばれています。
これまでの介護業界においては、各事業所や各介護士の経験や直感に依った介護サービスの提供が中心でした。
しかし、この科学的介護では介護業界内の介護に関するデータを蓄積・共有することで、科学的根拠に基づいた介護サービスを提供しようとする点にあります。

 このLIFE護を推進していくこと、で次のような恩恵が得られます。
まず、利用者の自立支援を一層促進することができる点です。
元より介護サービスとは利用者の自立支援のためのサービスですが、これまでの曖昧な根拠に基づいたものではなく客観的に効果のあるケアを行うことができるようになるのです。

 次に、一貫性のある質の高い介護サービスを提供できるようになる点です。
LIFEでは業界全体のデータが蓄積・活用できるようになるため、経験の浅い介護士であっても効果的なケアを実践することが可能になります。
さらに、利用者側も自分に適した介護サービスを選べるようになります。
LIFEの導入により、利用者も事業所の主観に基づいた情報を鵜吞みにすることなく、客観的事実を基にして自分が求めるケアを提供してくれる事業所を選べるようになるのです。

 LIFEの取り組みは、厚生労働省が推進して、令和3年度から本格的にスタートしたばかりの取り組みです。
しかし、将来的には介護に関するデータの蓄積・活用が進み、上記で述べた恩恵を受けることができるようになると期待されています。
LIFEの概要を含む詳細は、こちらのおすすめサイトもご確認ください。