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貧困家庭に教育クーポン・大阪市-いいぞ、その調子だ、進め橋下市長!

2012年01月20日 12時07分49秒 | 教育の話題


本稿は「情報クリップ用」の記事です。転記部分は、セレッソ大阪の熱烈なサポーターにして、なでしこの支柱・澤穂希選手の激烈なマニア(←日本語で言えば「大ファン」)、大阪市在住のブログ友の記事。

蓋し、そのコメントに120%同感。

よって、弊ブログに収録させていただくことにしました。ちなみに、私は、川崎フロンターレと名古屋グランパス、そして、アビスパ福岡とサガン鳥栖とソフトバンクホークスのファンにして、なでしこの至宝・宮間あや姫のプチマニアです。

ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿






貧困家庭に教育クーポン「習いごと」も助成 橋下市長が指示


子育て世帯への助成を強化しようと、大阪市の橋下徹市長が、経済的理由で子供を塾や習いごとに通わせられない家庭に、広く教育バウチャー(クーポン)の支給を検討していることが19日、分かった。教育向けに限定使用できるクーポンで、原資は公金に寄付金を加えたものになるという。

(産経新聞WEST)


http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120119/waf12011915000015-n1.htm

 
毎日、日替わり弁当のように新たな政策案を打ち出している橋下徹大阪市長ですが、本日のメニューは福祉教育関連、貧困家庭向けの教育支援です。クーポン制にすることで助成金の使用可能範囲を限定することは、民主党が国政で推し進めた「子ども手当」のような無分別な現金バラマキよりも納税者の理解を得られそうですし、教育関連事業への経済的刺激にもつながるでしょう。

またこの政策の特徴的な点が記事に書かれています。

教育バウチャーを使った支援は、兵庫県西宮市に本部を置く一般社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」(CFC)が全国に先駆けて実施。募金などで集めた寄付金をもとに、塾や文化教室といった幅広い学校外教育を受けられるよう助成活動を行っており、これを知った橋下市長が連携を指示。市が団体と協議を始めているという。

CFCは平成21年に創業。これまでに東日本大震災の被災地の子供150人に対し、1人あたり25万円分のクーポン券を支給する取り組みを行ったほか、関西でも生活保護世帯の子供を対象に、各25万~50万円分を支給した実績があるという。


つまり参考となるモデルケースが存在し既に一定の実績を上げているということ。あとは市側がこの団体とうまく連携をとっていけば比較的スムースかつ効率的な政策実現が見込まれるわけです。

数ある橋下改革の中でも、とりわけ目につきやすく市民にもわかりやすい功績としてリストアップされることになりそうなプランとなりそうです。


転載元:くさなぎの泥田坊倶楽部






<KABU感想>

進め橋下徹市長! この記事を読んでそう感じました。なぜならば、最早、この国の政治状況は、「大きな政府か小さな政府か」「55年体制下の社会主義の再生かアメリカ的な強欲資本主義の導入か」等々の総論を優雅に論じる状況ではないから。公務員の給与をどれだけどんなスケジュールで減額するか、公務員をいつまでにどれくらい削減するのか、法人税の引き下げと消費税の引き上げのタイミングと変化幅をどれくらいにするのか、消費税増税の前提となる景気回復をどんな施策でいつまでにどれくらい達成するのか・・・。これら各論とその実現が希求されているから。

日本はそんな状況にある。と、そう私は考えます。

而して、日教組・全教、あるいは、「進歩的」な教育評論家が、無責任に、かつ、大した根拠も示すことなくなんと言おうとも、公教育のパフォーマンスの低さは国民、衆目が一致を見ることでしょう。だって、可処分所得が劇的に低下している、2008年のリーマンショック以降に限っても、私立への進学希望は(それが経済的に難しいとしても、少なくとも「どちらが自分の子には望ましいと考えるか」アンケートが赤裸々にする私立進学願望は)、寧ろ、高まっている。このことがなにより公教育に対する国民の認識の所在と評価の程度を雄弁に物語っていると思いますから。

蓋し、公教育は、原則、全廃して完全にバウチャー制度に移行してもよいくらいなのです。それは、例えば、転記記事中に紹介されているCFCなどが、よしんば、実はいかがわしい団体であり、あるいは、今後、放漫経営の結果破綻したとしても(CFCの皆さん、あくまでも、「例えば・・・としても」の構文の中の例えですよぉー。そう、not ”even though ” but ”even if”)、そんな個別のスキャンダルが半ダース積み上げらたとしても、「バウチャー制度=公教育の分割民営化と市場化」は粛々と実行されるべきだ。と、そう私は考えます。

蛇足ながら、教科指導にせよ生活指導にせよ進路指導にせよ、腕に覚えのある公立学校の教員の方々は、バウチャー制度に際して、現在の公教育システムに対する予算とサービスの受け皿となる塾・予備校・私学に就職すればよろしい。

もっとも、そうなった場合、現在の公立学校の教師の何割がその受け皿で雇ってもらえるかどかに関しては、かなり私は悲観的ですけれどもね。実際、個別英語に関しても、公立学校の中学・高校の英語教師の70%は間違いなくTOEIC730点もとれない現実を見れば(下記URLの拙稿参照)、この私の悲観も、満更、悪意のこもった呪詛の類ではないのではないでしょうか。

>公立学校の高校教師でTOEIC860を取れない人達が今でも多数派
>公立学校の中学教師に至っては70%が730も取れない


・プレーバック:朝日新聞の「武道必須化」批判を反面教師に小論文指導
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/87443bae097b42a43edf6336d8e9651a





神功皇后


ことほど左様に、上の報道が伝える事柄は、ホームランではないにしても、間違いなく橋下市長のクリーンヒットである。だから、橋下市長には、これからも連打、そして、適時打を期待したい。と、そう私は考えます。

而して、くさなぎさんや私の橋下市長支持のこのような記事に対して、保守派の中には(中には、個人的に大変お世話になっている、某四国や某山陰のブログ友も含めて。おいーい、justiceさん、出雲さん元気~♪)あまり愉快とは感じない方も少なくない模様。だって、時々「橋下信者」と非難されますものね。

もちろん、コアな自民党支持者である私も、橋下氏には一抹の不安というか、かなりの胡散臭さを感じないではないです。これ正直な所。

でもね、でもですね、くさばぎさんも多分、私は当然、たとえ(「麻生総理断固支持!」「小泉総理=平成の大宰相」の私だけれど)麻生総理であれ小泉総理であれ石原都知事であれ、まして、橋下氏などは言うまでもなく、「一人の政治家や思想家にすべてを期待しない/期待する領域でも90点どころか80点も求めない」(もちろん、人間だもの「願い」はするけれど、白黒はっきり言えば「求めない」)。その期待する領域で先ずは及第点の60点を確保して、漸次、1点でも0.5点でも積み上げて行く姿勢と手腕が見られるのなら上出来ですよ、と。

だから、与えられた条件下で、しかし、後から見れば「入神の業績」を残した、例えば、鉄血宰相・ビスマルク、支那の小平先生、韓国の朴正煕大統領は、ある意味、敵ながら私の尊敬する政治指導者なのです。本邦の藤原不比等・北条泰時・足利尊氏・徳川秀忠・大久保利通もそれとパラレル。

人口に膾炙している言葉ですけれども、マックス・ウェーバー(1864-1920)が『職業としての政治』の中で喝破している如く、(大衆民主主義社会における)「政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業」(岩波文庫, p.105)なのでしょう。

畢竟、権力と人間の有限さ限界に関する自覚と、他方、理想と理念を捨てず、その理想と理念の旗を降ろすことなく掲げ続けて、その実現に半歩でも三分の2歩でも前進する態度と営みが政治であり政治家のあるべきあり方であろう。そして、保守主義の政治思想とはそのような漸進の前進、極論すれば、3歩進むためなら2歩後退する格好悪さも甘受する大人の態度やものの考え方でもあろうと考えるのです。

要は、政治とは、就中、保守主義の政治とは「凡庸を鉄の意志と天賦の才覚で貫く非凡」の営みに他ならない。だからこそ、鉄の意志とカトリックの深い信仰、並びに、母国に対する燃えるような愛国心でもって「凡庸なる非凡を貫いた入神のキムヨナ姫」のバンクーバーオリンピックのパフォーマンスは、「愚かな天才・浅田真央」のそれを凌駕して当然だった。そう私は考るのです。キムヨナ姫こそ、神功皇后の霊がインカーネートした筋金入りの保守主義者であるとも(「キムヨナ姫=保守主義の同志」という点に関しては下記拙稿、特にその(中)をご参照ください)。閑話休題。


・愛国心の脱構築-国旗・国歌を<物象化>しているのは誰か? (上)~(下)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60640144.html


而して、そんな保守主義の巨人達・女神達と比べるのは馬鹿げたことながら、蓋し、「政治とは凡庸を鉄の意志と天賦の才覚で貫く非凡の営み」よって「及第点の60点を確保して、漸次、1点でも0.5点でも積み上げて行く姿勢と手腕が見られるのなら上出来」との視点からは、橋下氏の現在の比較的高い評価が出るのは自然なことなのです。加之、彼が今後国政に打って出るとして、民主党に擦り寄ろうが、支那に媚びを売ろうが、そんなことは現在の彼の評価とは無関係。そう私は考えます。

尚、橋下市長およびこの国の国政の現状を巡る私の基本的な考えについては
下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。


・橋下市長を「応援」する理由-規定演技で合格点を取れなきゃ保守も反日もないですよ
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60951259.html

・橋下徹大阪市長:君が代起立斉唱 卒業式を前に職務命令!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60982412.html

・<再録>稲田朋美氏を総裁にの声について考える
 -「真正保守」なるものは百害あって一利くらいのものでしょう
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60961253.html



・政権奪還の順路☆自民党に期待すること/期待すべきではないこと
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60891539.html

・谷垣さん、海外旅行に行きたいなら自民党総裁を辞めてからにしなさい!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60969736.html

・消費増税法案☆首相「不成立なら解散」と首相経験者に伝える? 
 なに言ってんの、増税前に下野か解散でしょうよ!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/60961380.html






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