▼沖縄の子供のために
先日、たまたま書店で見つけた「沖縄の子供のために」の本を読みました。
子供の貧困率ワースト1となっている沖縄県では、子供に必要な衣料品費、食料品費、教育費を十分に賄えない家庭が約3割にまでのぼっており、その対策が急務になっています。著者の島尻安伊子さんは昨年10月に沖縄北方担当大臣に就任した後、沖縄の子供の貧困対策に10億円もの国家予算を取り付けました。財務省との予算折衝は通常8月には終了し、その後に新たに予算を取り付けるのは極めて困難です。
しかし、事前に沖縄県内の有識者や、子育て支援の現場の方々から意見聴取をして沖縄の子供の貧困対策の早期実施の必要性を実感した島尻安伊子さんは、沖縄北方担当大臣就任後その必要性を何度も財務省に説得し、予算折衝期間終了後に10億円もの国家予算を獲得し、今年度からその予算が執行されることとなりましたが、これはきわめて異例なことです。
沖縄の未来を担う子供のために大変大きな仕事をした島尻さんだけに、先の参院選での落選が非常に悔やまれます。
なお、この本は先の参院選の投開票が行われた前月の6月に発売開始となっています。選挙前に少しでも多くの人がこの本を読んでいれば、当落の結果までは変わらなくても相手候補に10万票もの差をつけられることはなかったかもしれません。
(転載元URL)
http://ameblo.jp/yorozu-yuntaku-square/entry-12219133077.html