「もうひとりのシェイクスピア」 ローランド エメリッヒ監督 米 △
教科書にも載っているあの有名なシェイクスピアは実は別人で、本当に執筆していたのは立場上身分を明かすことができなかったオックスフォード伯爵エドワードでした。と言うお話です。当時の英国女王エリザベスとも深い関係があったエドワードは「戯曲を書く」ことだけが自分を解放する手段でしたが、貴族が権力批判の戯曲を発表することはできず、売れない作家に自分の原稿を託していました。原題は「ANONYMOUS(匿名)」です。
16世紀末の風俗を再現し重厚な作品となりました。「シェイクスピア別人説」は研究者の間ではしばしば語られていますが、この作品はそれを説得力のあるものにしています。ただ、時間が現在から1600年ごろまで遡ったり、そしてその5年前、40年前と行ったり来たりするので人間関係を把握するまでちょっとわかりにくかったです。(字幕を追わなければならないので)
タバコは周囲でパイプがちらほら映っていました。主役級の登場人物が吸わなかったので(△)です。