「どん底作家の人生に幸あれ」 アーマンド イアヌッチ監督 英米合作 ○(おまけ)
イギリスの文豪ディケンズの名作「デイヴィッド コパフィールド」を実写映画化しました。
デイヴィッドは名家に生まれ母や家政婦と楽しく暮らしていました。幼いときから気がついた「へんなこと」や「おかしなこと」を紙に書き残していました。幸せな日々は短く、富豪の母は暴力的な男と再婚、その男に都会の工場に売られてしまいます。過酷な日々からなんとか逃げ出し、裕福な叔母を頼ってなんとか名門(?)学校の学生となるのでした。ところが今度は貧しい使用人が財産を乗っ取ってしまうのでした。
原作はかなりの長編でそれを2時間に収めようとし、たいへん慌ただしくとりあえず物語の大筋を知っていないと流れを把握するのが困難になりかねない内容です。ですが、主役のデブ パテル始め出演者が実力者揃いで、衣装や時代考証にもお金がかかっていてあまり深く考えずスクリーンを眺めているだけでも見ごたえがありました。
俳優の中でもちょい悪の使用人を演じたベン ウイショーが成田凌によく似ていて登場するたびに「英語うまいね」と勘違いしそうでした。
名家のマダムが黒人だったり、ボスが中華系だったり、人種的にもにぎやかで、ディケンズも「いい時代になったね。」と喜んでいるかも。
タバコは、一瞬デイヴィッドがタバコのようなものを吸っているような場面がありましたがほんの一瞬だったのでおまけの(○)です。