「奥様は、取り扱い注意」 佐藤東弥監督 ○
工作員の妻とエリート公安の夫の夫婦を描いたテレビドラマの劇場版です。
工作員の菜美(綾瀬はるか)はある事件で記憶をなくしてしまいます。夫の勇輝(西島秀俊)は公安の上層部から、別の夫婦として海ベの地方都市で新たな生活を始めます。ところが、その街では新エネルギー開発をめぐるロシアを巻き込んだ陰謀が潜んでいました。新エネルギー開発賛成派と反対派は市長選をきっかけに動きが活発になるのでした。そんな中反対派のグループは次々いわく有りげな男らに襲われたり、事務所を荒らされたりといった嫌がらせを受けます。実は真実を伝える「ある証拠」が存在していたのです。果たして美しい海を乱開発から守ることができるのでしょか。
暴力で反対派を蹴散らそうとする権力の姿や、美しい海を荒らして利権を得ようとする開発派の姿はいやでも沖縄の基地建設を思い起こさせます。娯楽映画でありながら観ようによっては結構社会派で面白い作品です。
アクションがハリウッドの超人間的な「どうせCGでしょ」と思わせるものではなく、たしかに人が生身で動いてる感があり、自然で良かったです。
タバコは、なし。無煙です。冒頭の場面で「路上喫煙禁止です。」というアナウンスが流れていました。