「流浪の月」 李相日監督 ☓☓☓
2020年本屋大賞受賞の凪良ゆうのベストセラー小説を映画化しました。
訳合って家に帰りたくなかった10歳の少女更紗(白鳥玉季)は大学生の文(松坂桃李)に救われます。文の部屋でのびのびと過ごしていた更紗でしたが社会はそれを許すはずはなく文は少女誘拐犯として逮捕されてしまいます。そして15年後おとなになった更紗(広瀬すず)は常に「被害者のかわいそうな人」というレッテルが貼られ、同棲している亮(横浜流星)とも職場の同僚達とも心のなかで噛み合わない部分があり納得できない生活を営んでいました。そんな折たまたま入ったカフェで文と再会するのでした。
原作に惚れ込んでいるといくら出演者が好演(特に子役の白鳥と横浜流星)しても「ちょっとちがうよ・・・。」と思うところも多く、残念ですが別物として考えるしかありません。
小説のラストで「流浪しても生きていく!」というメッセージがありましたがその部分は映画でももっと出してほしかったです。
タバコは、原作にはなかったのにいきなり同僚(趣里)が喫煙するだけでなく更紗にまで勧めそれに更紗が応じるという場面が有りがっかりしました。その上飲み会の席でも平気で喫煙するし他には加熱式タバコまでご丁寧に吸わせて随分タバコの宣伝をしました。