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映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ローマ環状線 めぐりゆく人生たち

2014-08-18 | 2015以前の映画評


「ローマ環状線 めぐりゆく人生たち」 ジャンフランコ ロージ監督 ××

 ドキュメンタリー作品としては初めて第70回ヴェネツィア映画祭金獅子賞受賞作。
 大都市ローマを環状に走る高速道路の周辺地域で暮らす人々の姿をオムニパスで表現した作品です。道路の外側には100頭ほどの羊が草を食み、空き地に置かれたキャンピングカーで暮らす両性具有の人々がいる一方、城をレンタルして暮らす没落貴族、ヤシにつく害虫を研究する学者など様々な人々が描かれています。それぞれの何気ない日常をカメラは映し出して人生を問いかけています。
 ひとことで言ってしまえば「人生いろいろ ローマ版」。他人が見ればどうということもない風景ですが、それぞれの主体者にとってはかけがえのない人生を描きました。ただ、何かが足りないので今ひとつ共感しきれず残念でした。何が足りないのか・・・?
 タバコは、車上生活者の二人が喫煙(×)。救急隊の隊員も自宅で1回喫煙(×)。ウナギ漁の漁師のテーブルには吸い殻入りの灰皿が映りました。没落貴族が常に口にしていた煙が出ない葉巻状のものはいったい何だったのか、気になりました。


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