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「FORMA(フォルマ)」 坂本あゆみ監督 ××× ☆
2013年東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞しました。その後海外の映画祭でも高い評価を得ている作品です。
9年ぶりに偶然再会した高校時代の同級生綾子(松岡恵望子)と由香里(梅野渚)の話です。由香里は綾子に誘われ同じ会社で働くことになります。しかし、綾子が奇妙な行動を取るようになり、由香里の生活は乱されて行きます。一方綾子と父親との二人だけの生活もどこか不自然さがあります。綾子の目的は一体なんだったのか、前半は淡々とした展開ですが後半になって一気にサイコサスペンスのおもむきになり、ラストの24分長回しのクライマックスは新鮮な体験です。
独創的な作品ですがセリフが聞き取れないところが多く大変残念でした。字幕でセリフを入れてほしいくらいでした。という問題はありますが女性監督のデビュー作ということで☆をプレゼントします。
タバコは綾子の父親(光石研)や由香里の婚約者、由香里に好意を示すレストランの男性店員など主要な男性登場人物全員が喫煙者でこれにはびっくりでした。(×××)JTの調査結果では男性の喫煙率は3割程度ですので100%喫煙者というのはちょっと多すぎます。男性=喫煙者という時代はもう過去のイメージです。