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「ぼくを探しに」 シルヴァン ショメ監督 仏 ×× ☆
ポールは2歳のときに目の前で両親を亡くし、そのショックで話すことをやめ、伯母姉妹によりピアニストになるように育てられました。伯母姉妹の元で穏やかに暮らしていたポールですが、同じアポートに住むマダム プルーストに出合い、不思議なお茶を飲まされ過去の記憶を少しずつ呼び戻します。母の記憶を取り戻したいポールでしたが、マダムのカウンセリングを何回か受けることで忘れていた記憶が蘇るのでした。
映像と音楽が同時に楽しめる映画と言う媒体だからこそ可能になった作品です。思い出とともに心に残る音楽の記憶、そしてプルーストと言えばやっぱりマドレーヌというのも妙に納得してしまいます。ハリウッドのドンパチばかりの戦いものの映画とは全く違う、さすがフランスと唸らせるような名作です。(☆)
タバコは、赤ちゃんの時のポールの前で父親が喫煙(×)。また、記憶の一つ子ども番組のカエルの着ぐるみのバンドメンバーも大きな葉巻状のものをプカプカと吸っていました。(×)