「がんばっていきまっしょい」 櫻木優平監督 ◯
敷村良子が1995年「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞した原作小説で実写映画化(1998年)、テレビドラマ化もされた人気作品を長編アニメーション作品にしました。
海も山も美しい自然豊かな松山市、三津東高校に通う悦子はなんとなく満たされない日々を過ごしていました。そんな折転校してきた梨衣奈から「ボート部復活」を誘われます。親友のヒメにも促されダッコやイモッチとともに女子ボート部の活動を始めるのですが・・・。
通常のスポ根ものとは一線を画していてあまりやる気のない悦子をなんとか周囲が盛り上げていく姿が現実的です。作者の敷村のちょっとめんどくさい性格が反映されているとか。(参考「週刊金曜日」)
アニメーションの映像は美しく特にボートを漕ぐときの視界の変化などはお見事でした。ただ、登場する女子たちが髪型や顔貌は違うけれどみんな整った姿で実写映画から四半世紀経っているので例えば転校生が外国人にするなど時代を映す変化があっても良かったのではないかと思いました。もちろん原作者との話し合いのもとで。
また、エンディングテーマ曲で、長い事若い女性を使って稼いでいるおじさんの名前が出てきてちょっとがっかり。帰り道の足が重くなってしまいました。
タバコは、なし。無煙です。