無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

フレンズ もののけ島のナキ

2011-12-29 | 2015以前の映画評


85、「フレンズ もののけ島のナキ」 (アニメ)山崎貴・八木竜一監督 ○

 200年前に人間との戦争に敗れたモノノケたちが住む島に人間の赤ん坊のコタケが迷い込んできます。乱暴者のナキが世話をすることになり、始めはいやがっていましたがナキの友達グンジョーのとりなしもあってふたりはいつしか仲良くなっていきます。そこからさきは原作「泣いた赤鬼」のストーリーとなります。原作にないキノコの力で変身したゲームキャラのような青鬼の暴れ方が半端ではありません。今の子供の感性に合わせるには必要なことなのかとも思いますが迎合せず原作通りでもいいのではないかとも思いますが。もっとこどもの空想する力を育ててほしい気がします。
 タバコはなし。

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聯合艦隊司令官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実

2011-12-29 | 2015以前の映画評


84、「聯合艦隊司令長官 山本五十六」 成島出監督 ×××

 副題「太平洋戦争70年目の真実」ということで制作されたものです。戦争に反対しながら軍人として決定したことには服従し、自ら真珠湾攻撃の指令を出し、敗戦前に自分も戦死してしまい国土が焦土になったことは知らなかったということです。山本の思惑を覆す部下の行動や「始めればなんとかなる」という根拠のない確信で進められていった戦争とそれを煽るマスコミのありかたは70年後の今世界を揺るがしている一連の原発の動きと全く同じです。それを気付かせてくれたということではこの映画の意味はあるでしょう。
 タバコは新聞社内がモクモクでした。記者役の玉木宏が数回喫煙。軍幹部や艦内、小料理屋の場面での喫煙はなし。
 時代を反映させてタバコを使っていると製作者は弁明するかもしれませんが、タバコがなくてもまったく問題はありません。それでも時代を反映するためにどうしてもタバコが必要なのだというのなら、ぜひ有毒でない代用品を使い、テロップで「演出上タバコを使っていますが当事者の安全のため有害物質の含まれていないものを使用しています。」と明示してください。製作者だからと言って関係者を命の危険にさらす権利はないし、本物のタバコである必要もありません。「少しぐらいなら問題ないでしょう」という製作者の「根拠のない確信」はそれがどういう結果をもたらしたのかをこの作品や原発の現在を見て同じことをタバコでも繰り返さないために猛省してほしいです。


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MI ゴースト・プロトコル

2011-12-27 | 2015以前の映画評


45、「M:I ゴースト・プロトコル」 ブラッド=バード監督 米 ××PPダンヒルのライター

 トム クルーズの身体をはったアクションが見どころです。毎回いろいろな状況を考えますね。ストーリーはどうということもないのですが、今注目のドバイとムンバイそしてロシアを舞台にしているところはさすがに興行成績も考えているのでしょうね。
 タバコは時代遅れでスパイの関係者が喫煙(×)インドの富豪も喫煙(×)その上目印に「ダンヒルのライター」を使っているのはちょっと古すぎるのではないでしょうか。

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キネカ大森 名画座

2011-12-27 | 2015以前の映画評


いまでは数少なくなった名画座のひとつです。東京都品川区にあります。JR大森駅から歩いて3分です。
1週間交代の2本立てで、料金は一般が1300円。上映作品も投票などによって選ばれ、最近の上映作品あります。
お勧めの映画館です。もちろん、館内は禁煙です。

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人生、ここにあり!

2011-12-27 | 2015以前の映画評


47、「人生、ここにあり!」 ジュリオ=マンフレドニア監督 伊 ×××

 1983年イタリアのミラノが舞台です。労働組合を追い出されたネッロの次の職場は精神病院の閉鎖によって社会に出て仕事をしなければならなくなった元患者たちの共同組合でした。個性が強すぎるメンバーでしたが「仕事をしてお金を稼ぐことの楽しさ」を体験させていきます。ドタバタやトラブルもありますがそれぞれが個性を生かして仕事をするのでした。
 当時精神病院を廃止し患者たちを一般社会に受け入れようという法律が制定され、それがきっかけで起こった実話がモデルです。重いテーマですが個性的なメンバーのおかげで笑いながら考えさせられる作品となりました。
 タバコはメンバーのひとりが常に喫煙(×)ネッロが落ち込んだ時に「10年禁煙しているが一本タバコをくれ」と吸い始めてしまいます。(×)看護婦たちが外で喫煙(×)と80年代が舞台とはいえ多すぎで残念です。

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未来を生きる君たちへ

2011-12-27 | 2015以前の映画評


46、「未来を生きる君たちへ」 スサンネ=ビア監督 デンマークスウェーデン ○ ☆☆

 アフリカの難民キャンプで医師をしているアントンのもとには毎日多くの患者がつめかけてきます。中には暴力を受け瀕死の重傷をおった妊婦も運ばれてきます。一方アントンの息子エリアスはデンマークの学校でいじめを受けていますが、転校してきたクリスチャンが仕返しをしてくれます。クリスチャンは母をガンで亡くしたばかりでその原因は父親にあると思い込んでいました。あるときアントン父子とクリスチャンが公園にいるときにささいなことでアントンは見知らぬ男からなぐられます。「なぜ殴り返さないのか」というクリスチャンの問いかけにアントンは「殴り返せばあの男と同じ弱い人間になってしまう。戦争はそうやって始まる。」と言います。納得できないクリスチャンは男に復讐する計画を立て実行します。キャンプのアントンのもとに妊婦を傷つけていた悪党がけがをして運ばれてきます。治療をするアントンを現地のスタッフは「なぜあんな奴を治療するのか。」とたずねます。「仕事だからだ。」と答えるアントンでしたが、数日後に悪党の放った一言にアントンはキレて追い出してしまいます。
 二つの世界での暴力と復讐を描きそのラストは「暴力ではなにも変わらない」ことを描いています。重いテーマですがふたりの子役の名演技とアフリカの生き生きとした子供の姿が救いになっています。
 タバコはなし。無煙です。アカデミー賞外国語映画賞受賞作です。タバコのでないアカデミー賞受賞作は珍しいですが、それほど名作だということですね。
 

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ワイルド7

2011-12-27 | 2015以前の映画評


83、「ワイルド7」 羽住英一郎監督 ×∞(無限大)PPハイライト、携帯灰皿
 凶悪犯撲滅のため警察内部に極秘に組織された元犯罪者のチームが「ワイルド7」です。バイクに乗って凶悪犯を超法規的にバンバンと殺していきます。しかしその時に1台の謎のバイクが現れ犯人を打ち殺し去っていくのでした。
 荒唐無稽な設定ですが、警察内部のスキャンダルを織り交ぜ正当化しています。でも、テロリストだから殺してしまうのでは問題の解決には決してなりません。そのあたりの掘り下げ方がまったく甘いです。瑛太などの売れ筋の俳優を動員しバイクアクションも見せ場となり中高生をターゲットにしているようですが、こんなものを見せていいのかと映画界の愚かさを感じました。
 もっと愚かなのはタバコの扱いで、信じられないことに新聞社のオフィス内がモクモクなのです。記者の一人(要潤)は常にタバコをくわえていて長く伸びた灰を同僚の女性記者が携帯灰皿で取ってあげるという場面もたびたび出てきます。もちろんワイルド7たちも喫煙し放題です。(宇梶剛士ほか)禁煙のパーティー会場でタバコをくわえスタッフに注意されるとなんとグラスの中にタバコを捨てるという暴挙もします。ただ、警察関係者の喫煙はありませんでした。
 考えてみれば「WILD7」の「W」をひっくり返すと「MILD7」タバコの宣伝映画だったんですFCTCに完全に違反しています。こういう作品を超法規的に通してしまう「映倫」っていうのも怪しい組織ですよね。映画製作者と映倫こそワイルド7に撲滅してもらいたいです。
 2011年内容的にもタバコ的にももっとも不愉快な作品でした。

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リアル スティール

2011-12-16 | 2015以前の映画評


44、「リアル スティール」 ショーン=レヴィ監督 米 ○ ☆

 2020年人間に変わってロボットがボクシングをする時代、元ボクサーのチャーリー(ヒュージャックマン)はロボットボクシングのトレーナーをしていますが自暴自棄な暮らしぶりで借金も増えるばかりです。そんな時生まれてすぐに別れた息子マックス(ダコタ=ゴヨ)が現れます。母親を亡くし傷ついたマックスですがおんぼろロボットとの出会いがふたりを変えていきます。アトムという名のロボットは小さくて旧式でしたがある特殊な機能を持っていました。父子とアトムは戦いの舞台を地方から都会へと進出していくのでした。はじめは父親にしぶしぶ付き合っていたマックスがいつしか立場が逆転していく様子が小気味よいです。
 アトムが人間的で思わず「がんばれ」と応援してしまいます。マックスとアトムのダンスシーンは必見です。エンドロールでもう一度見たかったな。
 2020年タバコはもうないようです。博打をする荒くれ者たちもビールは飲みますがタバコはでてきませんでした。無煙です。配給はディズニー・スタジオ・ジャパンです。 

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RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ

2011-12-16 | 2015以前の映画評


82、「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」 殿方正俊監督 ○

 鉄道シリーズ第2弾です。舞台は富山県で、まもなく定年を迎える滝島(三浦友和)と夫の定年を機に看護師の仕事に復帰する妻(余貴美子)の姿を描きます。夫は妻の気持ちを理解しようとせず「出ていけ!」と叫んでしまい離婚届も提出してしまいます。その後、妻の事情や仕事ぶりを目にし気持ちは変わります。
 「定年離婚」を描いていますが、男の監督男の脚本の限界でしょうか、ラストは全く女性の気持ちを反映していません。理想のラストは夫がエプロンをつけ仕事から帰った妻を「おかえり、お疲れ様。ご飯にする?お風呂が先?」と出迎えてほしかったです。
 職場、バー、カフェのシーンでもタバコはなし。無煙です。特にバーのカウンターにも灰皿らしきものがなくとてもよかったです。また、富山市役所入り口の禁煙マークがかわいかったです。


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源氏物語 千年の謎

2011-12-16 | 2015以前の映画評


81、「源氏物語 千年の謎」 鶴橋康夫監督 ○

 紫式部(中谷美紀)とその才能を利用して帝に取り入ろうと企む藤原道真(東山紀之)の現実の関係と式部が描く「源氏物語」の中の光源氏(生田斗真)と数人の女性たちとの物語の世界を織り交ぜた絢爛豪華な平安王朝が舞台の作品です。
 見どころは衣装などの美術品です。年に1本くらいはこういう作品を撮ることで伝統の技が引き継がれていくのではないでしょうか。そういう意味では貴重な作品です。
 平安時代ですのでもちろん無煙です。


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