「凶悪」 R15 白石和彌監督 ××× 逆PP(悪役だけが喫煙)
死刑囚から出版社へ一通の手紙が届きます。一人のジャーナリストが闇に埋もれていた事件を表に出したという、現実に起きた事件が基になっているフィクションです。
出版社に勤める藤井(山田孝之)は上司から死刑囚を取材するよう命じられます。須藤死刑囚(ピエール瀧)は「自分はひどいことをしてきたので死刑になるのはしかたがないが、もっとひどい奴(リリー フランキー)が娑婆にいるのが許せない。」と過去の事件を告白します。藤井が取材を進めると、須藤が言っていることは嘘ではなさそうだとわかってきますが、上司からは「記事にならないからもういい。」と言われてしまいます。しかし、藤井はひとり取材を続けるのでした。
高齢者に高額の保険金をかけ事故に見せかけて殺してしまうという極悪非道の犯罪を再現し、殺害方法や遺体の処理などがむごたらしすぎです。もっと観客の想像力を信じてほしいものです。
主役級の山田、ピエール、そしてリリーがそれぞれ怪演しています。特に山田は表情をほとんど変えずに心境を表していてお見事です。たまには笑顔が見てみたい。
タバコはやくざのピエールやその子分たちがたびたび喫煙していました(××)。また、ピエールと同棲していた女性も数回喫煙(×)。一応娘の部屋のふすまは閉めていましたが。ピエール瀧は体もメタボだし喫煙させられるのは役の上とはいえ命がけですね。お気の毒です。