無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

進撃の巨人

2015-08-19 | 2015以前の映画評


「進撃の巨人」 PG12 樋口真嗣監督 ☓

 全世界累計発行部数5000万部の諫山創原作の実写映画化の前半です。
 人類は巨人に襲われ文明はほとんど崩壊しましたが、生き延びた僅かな人々が巨大な壁を三重にも建設し、なんとか生活をしていました。100年ほど巨人とは無縁の時が流れた頃、いきなりまた巨人たちが現れ、人々を次々に食い散らかすのでした。エレン(三浦春馬)をはじめ多くの若者が防衛軍の兵士となり闘います。果たして人類に未来はあるのでしょうか。
 1950年台の「ゴジラ」から始まる特撮技術の本領発揮といったところでしょうか。ゴジラよりも生々しい巨人たちの暴れ方は不気味でした。「壁」「巨人」が意味することはそれぞれの世界に該当するものがあるためか世界中で読まれているという原作ですが、実写版でもその「哲学」は伝わってきたように思います。後半が楽しみです。
 タバコは、「食べるものも十分にない」という中、不思議なことにタバコはあるのです。ピエール瀧が演ずる衛生兵は傷病者にタバコを吸わせていました。テクノロジーの発達により、戦争が始まり文明は破壊された後の世界、という設定でタバコだけは存在することが本当に謎です。(☓)


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ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション

2015-08-19 | 2015以前の映画評



「ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション」 クリストファー マッカリー監督
    米 ◯

 トム クルーズがスパイのイーサン ハントを演ずるシリーズ第5作目です。
 ローグとはならず者、ネーションは国家、イーサンのチームが国家的なならず者の組織を相手に戦うという物語でいつものことながらトム クルーズの体当たりのアクションが見どころです。動いている飛行機に飛び乗ったり、車やバイクを酷使する追いかけ場面、そしてちょっとセクシーな美女のスパイも当然登場します。美女ですがアクションもバッチリです。そして、お決まりのあの名曲が場面全体に流れそれだけでもワクワクしてしまいます。今回の「指令」はテープレコーダーではなくもっと古いレコード盤でした。次回はどうなるのかすでに楽しみになってきました。
 スパイ映画を見るたびに世界で起きている大きな事故や爆発にはスパイが絡んでいるのかとついつい疑ってしまいます。
 タバコは、なし。無煙です。「タバコ産業の支援は受けていません。」のクレジットあり。

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パレードへようこそ

2015-08-18 | 2015以前の映画評


「パレードへようこそ」 マシュー ウォーチャス監督 英 ☓☓

 1984年イギリスのサッチャー政権下、廃坑阻止の闘いをしていた炭鉱労働者と同じく、人権を求めて闘っていたゲイやレズのグループとが協力するという実際に起きた出来事を映画化しました。
 ロンドンに暮らすゲイの活動家マークは最近彼らの活動を邪魔する警官がいなくなったのは警官たちがウェールズの炭鉱労働者のストライキの鎮圧に駆り出されていることに気づきます。そこで彼らは労働者を応援する募金活動を始めます。ゲイやレズの団体LGSMだと知るとどの組合も受け取りを拒否しましたが、ある村だけはちょっとした勘違いから彼らを受け入れます。LGSMだとわかると戸惑ったり拒否したりする村人も出ますが、労働運動の原点は握手をすること、というから少しずつ受け入れられ大きなイベントも成功させます。
 若い学生がLGSMの活動に目覚めたり、北国の小さな村の母親たちが自分自身の人生を考えなおすきっかけになるなど、交流を通して豊かな人間性が育まれプライドを持って生きていくという人々の力強い可能性を描いた秀作です。音楽もダンスも軽やかで重いテーマの内容ですが、娯楽性のある社会派ドラマとして成功しています。イギリスを代表する名優が軒並み出演し盛り上げています。一つ難を言えば邦題「パレードへようこそ」(原題は「PRIDE」)とチラシの紹介文です。この邦題とチラシの文章を書いたひとは作品を見ていないのではないかと思われるほど本作の肝を外した紹介文でした。
 タバコは、1984年という時代からか、労働者の集会ではテーブルごとに灰皿が置かれ、レズの女性も常習喫煙者でした。(☓☓)エイズの感染などのためドラッグ(ハッパ)を吸う場面もありました。


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ジュラシック・ワールド

2015-08-18 | 2015以前の映画評


「ジュラシック・ワールド」 コリン トレボロウ監督 米 ◯

 「ジュラシック・パーク」を引き継いでよりバージョンアップされた恐竜たちが人間のおごりを戒めます。
 9歳と17歳の兄弟は叔母のクレア(プライス ダラス ハワード)が運営する恐竜のテーマパークの島へ遊びに行き大興奮します。クレアは遺伝子を操作し最強の新型恐竜を飼育していました。予想以上の知能と力を持つ恐竜を安全に飼育するためベテランの飼育員オーウェン(クリス プラット)に応援を要請した矢先恐竜が脱柵したのです。一方、兄弟は「立入禁止」区域に入ってしまい恐竜に襲われます。兄弟と2万人を超える来場者はパニックになるのでした。
 株主の満足のために次々新型恐竜を送り出さなければならない利益優先の人間たちの暴走、恐竜を新型の兵器に使おうとまで考える軍需産業の恐ろしさを踏みつぶすかのように恐竜は暴れ、警告を発しているようにもみえます。
 クレアが甥たちを救い出すためにオーウェンと大活躍しますが、あのハイヒールで走り回るのはちょっと無理があるのではないでしょうか。ちょっと気になりました。
 タバコは、なし。無煙です

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群青色の、とおり道

2015-08-06 | 2015以前の映画評


「群青色の、とおり道」 佐々部清監督 △ 逆PP

 群馬県太田市の地域おこし映画で、青森と太田市の古いつながりを「ねぷた」を通して知ることができます。
 父親の病気がきっかけで10年離れていた故郷に帰ってきた佳幸(桐山漣)を母親(宮崎美子)は暖かく迎えます。妹は当然の事ながらも高校生に成長し、すでに家業を手伝っていました。高校時代の友人たちもそれぞれ自分の道を歩んでいました。好きなギターにかけている佳弘ですが、自分は何ができるのかを考え始めるのでした。
 見どころは太田市の「ねぷた」です。夏になると各地で祭りが催され「この日のために1年働いてきた。」という言葉をよく聞きますが、まさにそんな思いで祭りを盛り上げている人々が登場します。その場面を見るだけでも価値のある作品です。
 タバコは、過去のシーンで父親が幼い息子と将棋をしている時に加えタバコで喫煙しています。(☓)子どもの前での喫煙は問題がありますが、その結果ガンに罹患してしまうという流れはタバコの逆PPとも言えます。

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