「火花」 板尾創路監督 ☓☓☓☓☓ PPホープ他多数
又吉直樹が芥川賞を受賞した小説を映画化しました。
売れない漫才師徳永(菅田将暉)は熱海の興行で先輩漫才師の神谷(桐谷健太)と出会い弟子入りします。神谷の条件は「伝記を書くこと」でした。真面目な徳永はノートに日々の記録を書き溜めていきます。ふたりは神谷の同棲相手でもありパトロンでもある真樹を加え(木村文乃)毎日のようにお笑い談義に花を咲かせますが、「売れない」という点は変わりませんでした。時が過ぎそれぞれ違う方向へ向かうのでした。
原作は読んでいないのでなんとも言えませんが、つまらない映画でした。まず、漫才がおもしろくない。神谷の才能が全く徳永以外には伝わらない。売れないのは当たり前です。出会いの場面で「かたき取ったる。」と豪語するものの喧嘩になるだけでそれなら誰でもできます。笑いでカタキが取ないでどうする? 客観的に見れば才能がないのに漫才にしがみついて女の稼ぎで遊んでいる情けない男でしかありません。菅田将暉の熱演がもったいないくらいでした。
タバコは、タバコ宣伝のための映画であるかのように、
・冒頭が意味不明の神谷の喫煙、
・それも子役が周囲を囲んでいる。(児童虐待)
・食堂の女性が妊婦であることを話題にしながら平気で喫煙を続ける。(マタハラ)
・飲食店内で必ず喫煙する
・楽屋の廊下などでの喫煙
・予告編で喫煙シーンがある
などなど殆どの場面でタバコが登場していました。2017年汚れた灰皿賞グランプリですね。
又吉直樹の活動を支援している企業はこのようなFCTCに違反している作品に対し黙認していていいのでしょうか。
吉本興業は所属の芸人の生命、健康をもっと大切にしてください。