「ヴィレッジ」 PG12 藤井道人監督 ✗✗✗
監督自身のオリジナル脚本を映画化しました。
美しい茅葺屋根の民家が残る小さな村で優(横浜流星)は子どもの頃から村で行われる薪能の稽古に励んでいました。しかし、その村に廃棄物処理場建設の話が持ち上がり反対した優の父親はある事件に巻き込まれ優は犯罪者の息子となってしまいます。ギャンブル依存になった母親(西田尚美)の多額の借金返済のため処理場で働くことになり、職場での陰湿ないじめに耐えながら働いていました。そんな折東京へ出ていた同級生の美咲(黒木華)が帰郷し同じ処理場の広報を担当、そこから優の周辺が変化していくのですが・・・。
京都美山の「かやぶきの里」がロケ地になっていてなんと巨大処理場まで建設されていて(?)びっくりです。
いわゆるムラ社会の陰湿さがこれでもかと顕にされています。廃棄物処理場に限らず原発関連施設、軍事基地、どれもそれぞれの地域で似たようなことが行われているのだろうと推測できます。
都会で「知らん顔」で暮らしている多くの人に考えてほしい問題です。
ヤクザ役の杉本哲太が怖かったです。暴力シーンが多すぎたのが気になります。
タバコは、スモークハラスメントだらけで、こちらもタバコ会社と権力との関係が深いことを製作者には考えてほしい問題です。